NVC+実践練習会と「在り方」を学ぶこと

今「NVC+ オンライン実践練習会」というものを展開し始めている。
この間、NVC関連の講座をやってみて思うのは「日常で触れて学び続ける」ということがないと「そう言えば、そんなのもあったよね」と忘れ去られてしまう可能性が高いということ。

無理もない。みんな日々の暮らしや仕事で忙しくしていて、NVC的なものに触れる機会がなければ、自然と慣れているモードに戻っていく。
でも、どこか頭の隅で覚えていて、何かの機会に立ち返ることもある。
せっかく時間とエネルギーを使って学びに参加してくれる方々に、「学び続ける仕組み」を提供できたらな、と思っていた。

新しいことを学び、それが暮らしの中で定着するのに、以下の要素が大切だと思っている。
*「知的に理解すること」
*「日常の中で意識してみて、思い切って実践してみること」
*「意識したり実践したりして、どうだったかを振り返ること」
*「仲間がいて、経験をシェアし合えること」

これを全て含めつつ、そこに「気楽さ」と「継続性」を加えた仕組み。
どうしたら良いかなぁ、と思っていた時に手元にある500ページある分厚い本が目に止まった。

NVC Toolkit for Facilitators by Raj Gill, Lucy Leu, and Judi Morin (2009).

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自主的なヴィパッサナー瞑想会

ちょっと前に知り合った隣町の人がヴィパッサナー瞑想者だった。
福岡市内で1日瞑想会があるけども、なにせ遠い。
話の流れで近場で集まって瞑想会をやってみようということに。

先日はその1回目だった。
まずは気楽さと交流を両立させるべく、9時半〜12時半ぐらいで瞑想、そしてその後は持ち寄りでご飯会となった。参加者は僕を含めて3名。

瞑想の部はアナパナ瞑想を30分ほど。
そして、ヴィパッサナーのグループ瞑想(60分ほど)を2回。
古い生徒がアクセスできるゴエンカ師によるガイド音源があるので、それを使ってやってみた。

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プロセスの中で何が生じているのか? パーツワーク&NVCセッションの解説

先日紹介した、自分の「中学生の時の「クールな自分」というパーツに共感する」にまつわるプロセス。
今回の記事は、IFS (パーツワーク)とNVCの視点から上記のプロセスを解説してみたい。
それを通して、セッションの中で何が生じているのか、どんなことをしているのかを把握してもらえるかな、と。

まずは、「パーツ」について。
パーツワークの中では、人には本来的に複数のパーツ(部分)が自分の中にいると捉える。

「人に対して批判的なわたし」「弱い立場の人に優しいわたし」「本音を言わないわたし」「人との関係が面倒臭くなるわたし」などなど。
自分の例で言えば、「身内に対して不機嫌になるわたし」。
これを「自分の本質」「自分の特性」「自分の性格」「不機嫌=自分」とは捉えない。
「不機嫌なパーツ(部分)」が自分の中にいると捉える。
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中学時代の「クールな自分」というパーツに共感:NVC+IFSの内的対話

「パーツワーク」という手法で「自分を見にいく」ということを定期的に仲間とやっている。
パーツワークはIFS (Internal Family System) というセラピーの手法から来ていて、NVCの共感と組み合わさると「自分を見る」「自分に共感する」ということがグッと深まる印象がある。

ある日のプロセスを紹介してみよう。

この日は「自分の中の不機嫌さ」ということをテーマにしてNVC仲間に話を聴いてもらった。「自分=不機嫌な人」というのではなく、「自分の中に不機嫌なパーツがいる」という理解からスタートする。
ちなみに、このパーツは以前にも見にいっていて、「その後どんな感じかな?」というフォローも含めてプロセスに入った。

自分の中の不機嫌なパーツに意識を向けると、以前とは違った身体の領域にそれが居る。右胸の辺り。何だか重苦しい感じがある。
それを感じていると、革製の水袋のようなイメージが浮かんできた。
その水袋は中に水が入っていて重みがあり、それが木の蓋の下に釣り下がっているようなイメージ。
重みで引っ張る形で、内側から蓋をしている。
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スライディングスケールって? お金について

最近、講座やワークショップをやる際に、「スライディングスケール」という手法を採用している。固定の価格ではなく、一定の幅から参加した人に「このぐらい支払う」と決めてもらう。

根底に「参加費が高いから」ということで、「人類の智慧」にアクセスできないってどういうこと?お金がないと学べないの?そんな思いがある。

今、僕が持っている知識や経験は「自分で獲得したもので、自分のコピーライトだ!」みたいな感覚はない。
まぁ、組み合わせにおいてオリジナリティはあるとは思っているけど。
色々な人が積み上げてきた知識や経験による未完の集大成があって、それを僕がせっせと編集しつつも活用させてもらっている。それがまた未完の集大成に還元されていく。
自分自身が学ぶこと自体が好きだし、「こうしたらこのエッセンスが届くんじゃないか」とかなりの面白みを感じている。
ワークショップで「おお、この展開面白いじゃん!」という感覚が生きる歓びになる、実践型の探究者。

じゃぁ、好きなように学んで、無料でどんどんシェアすれば良いじゃ〜ん。確かに!
それをして「暮らしが回る」なら全然OK。けど、残念ながらそうもいかない今の現実。家族もいるし。。。

なので、ひとまず価格は設定してみる。
この価格の意味は何だろう?
ズバリ、エネルギー循環というのがしっくりくるかな(今は)。

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「ただそれと共にいる」無料セッション レポート5

たまに「まだ100人ギフトセッションはやっていますか?」と問い合わせをいただく。
オンラインのコースなどをいくつかやったり、リトリートに参加したりであまり発信をしていなかったけども、まだやっています。

この間、38人の方とセッションを済ませました。
100人まで3分の1は終わったという感じ。
セッションをしていく中で、こちらも気づきが多くて面白いし、誰かの役に立てている感じも嬉しい。

NVCの共感の質や「ありのままを受け容れるところから来る変容」を信頼してセッションを進めて行く。すると、その人がその時に持っているエネルギー状態から、起きることが起きていく。
そして、時として「自分」に見えていなかった深いところへと潜っていける。

思わずこちらもジンワリと涙が出てきたH Yさんとのセッションの感想。
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自分の中の深い傷への気づきとそれを自分で埋めることができました。
本当に素晴らしいセッションでした。JINさんがただ黙ってそこにいてくださったことが本当に「安心・安全」のニーズを満たしてくれて、深いワークができたと思います。
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研究/探究が進む

ちょっと前のこと
サイエンズスクールの事務局の方から久々に連絡があった。
3年ぐらい前に「自分を知るためのコース」でご一緒したOさん。

メッセージでのやり取りを少ししたことがあったのだけども、「久々にちょっとお話ししませんか?」とお誘いいただいた。
当日、zoomでつなぐと、Tさんも一緒だった。

「最近どうよ〜。Facebookも見ているけど、いろいろなことをやってるねぇ」と近況を尋ねてくれる。

僕は今、サイエンズメソッドに関しては「サイエンズ研究会」の会員になって、会員限定でアクセスできる音源を聴いている。


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パーツワーク(IFS)+共感 (NVC) 「わたし」の声を聴く3回セッション

【モニター枠は終了しました。セッションに関してはコチラをご覧ください

こころの中では「もっと優しくなりたい」「もっと相手を思いやりたい」「もっと前向きでありたい」と思っていても、日常の中で出てくる反応はゼンゼン質が違う。
自分や相手を責めたり、怒りが出てきたり、投げやりになったり。そして、「はぁ」というため息と共に落ち込んだり、あきらめかけたり。
もっと意識的な努力をしたり、何かを克服することで、この状況の根っこは変化しないかも知れません。
必要なのは「反応しているわたしの部分」の声とそこにある痛みを丁寧に聴き共感すること。それがあると、自分の内側で何かがシフトし、癒しや変容が生じ得ます。

パーツワーク (IFS)と共感 (NVC)の智慧を使って、「わたし」の声を聴く。
3回セットセッションをモニター的に実施します。

【費用】10,000円〜36,000円(スライディングスケール/3回のセッションを受けてみた感じから気持ち良く支払える金額をお願いいたします。)

【時間】1セッション50分〜 ×3回 (基本は50分間ですが、セッションの流れによっては延長します。延長は最大90分ほどを想定しています。)
セッションとセッションの間は相談しつつ1週間から1ヶ月ほど開けます。

【場所】オンライン (zoom やメッセンジャーなどの通話アプリを使います)。対面希望の方はご相談ください。

【3回セッションに含まれるもの】
3回の個人セッション。
セッション記録のフィードバック。
セッション間のメールでの質問への返答。
パーツワークやNVCに関する基本的な資料の共有(事前に読んでいただいた上で、セッションに入っていただけたらと思います)。
3回セッションが終わった段階でアンケートへの返信にご協力ください。

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IFS パーツワークと自己共感

IFS (Internal Family System) というセラピーの手法からいろいろなことを学んでいる。
以前からチラホラと情報は入ってきていた。2017年に参加していたLeardership Program の中でも一回クラスで取り上げられていた。
その時は、気になりつつもあまりピンと来ていなかった。
感覚的には「なんか表面的なマインド(思考)の世界でアレコレやってるだけじゃないの?」というぐらいの印象だった。

数ヶ月前に、なんとなく見たIFSの創設者リチャード・シュワルツ氏の動画(English)がシンプルだけどもパワフルだった。

7分程度のワークがあって、その中で自分の中のパーツの声をガイド付きで聴いていくのだけども、「おお!なんだこれ?何かがシフトしたぞ」という感じがあった(プロセスの内容は忘れたけど)。
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