「子どもを褒める」どんな意図がありますか?

先日の講座の中から出てきた疑問。
NVCの中で「つながりを阻む思考」として「Deserve-oriented thinking:特定の行為が報酬や罰に値するという思考」が挙げられています。
それに対して「子どもを褒めるのもこれに当たるのでしょうか?」といった趣旨の質問をいただきました。

それをきっかけに考えたこと。
褒めることがダメなのではなく、そこにどんな意図があるか?というお話。

大前提:「正しい、間違っている」という枠組み=発想を超える。
どちらも「人間の考え」でしかなく、そのぶつかり合いはただの解釈合戦だから。

NVCの世界観では「正しい/間違っている」という枠組みではなく、「何が大切か(そこにどんなニーズがあるのか)」という枠組みで物事を捉えます。

「子どもを褒める」のも「ダメ」なわけではありません。
それを前提としつつ、どんな捉え方ができるか書いてみます。
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月3万円暮らしから家族形成へ ライフヒストリー

【月3万円暮らし】
農村に移住して8年ぐらいで、自分なりの半農半スロービジネスのライフスタイルがほぼ確立した。
暮らしの部分は「月3万円もあれば生きていける」という体制。
米の自給は100%以上。
野菜は無肥料・不耕起で育った分だけいただく程度の畑。それでも、そんなに買う必要性がない。周囲からもらえる分もあるし、野草を食べることも。
基本は玄米と味噌や醤油麹、漬物と汁物があればそれでOKという食生活だった。
食費は月4000円ぐらいだったと思う。

ライフラインが低コスト。
冷蔵庫を置いていなかったこともあり、電気代は月600円程度。
炭や薪を多用するので、ガス代は1000円いかないぐらい(小型のプロパンを活用=基本料はかからない)。薪は地元の製材所から端材をもらってきたり、山から引っ張り出してきたり。


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自分がガンジーだったらどうする?【自分の感情や行為への責任】

NVC+実践練習会というオンラインのクラスをやっています。
先日のテーマは「つながりを阻むコミュニケーション」。

その中で「自分の感情や行為への責任の否定/自分の感情や行為への責任を取る」というトピックについて、質問があってやり取りをしたのですが、そこにあるエッセンスをシェアします。
以下は、どこまで行っても、自分の感情は自分の中で生じることだというお話です。

クラスの中で以下のニュアンスのフィードバックをもらいました。
「自分の感情の責任が自分にあるというのがしっくりこない。例えば、相手から傷つくようなことを言われた時に、その責任が自分にあるってどういうことですか?」

「相手に悪意があって何かを言ってきた時に、そこで生じる感情が自分の責任というのは、なんだか良くわからない感じがしてきます」

NVCの原則から見ると「他者の言動は自分の感情の「キッカケ」ではあっても、「原因」ではない。原因は自分自身のニーズが満たされているか、満たされていないかにある」となります。
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どんな夫婦でありたいか? パートナーシップの探究

先日5年ぶりに会うカップルと「意図つむぎ」のワークショップ@赤村。

5年前はまだ夫婦じゃなかったふたりが、夫婦になって3年目。
「どんな夫婦でありたいか?」という問いかけから、話し合い&聴き合いの時間を持ちました。

途中で呼吸のワークをしたり、関係性の中で大切にしたいニーズを直観で把握してもらったり。

とても仲良しなふたりで、見ていて会話を聴いていて、こちらもたくさん刺激をもらったなぁ。
楽しさ&ユーモア、お互いを尊重する感じなどなど、こちらのこころも暖かくなった。

我が家もそうだけど、夫婦間って「当たり前」にしちゃっていることが多い。
「わかるやろ」的な。
そこに改めて時間をとって気持ちを聴き合う中で、お互いに確認できることがたくさんあるな、と感じました。

その際のポイントは「どうする、こうする」という「事柄」中心で話すのではなく、「そこにある気持ち、想い、願い、ニーズ」に着目すること。
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学びの連続性 身体(骨)の動かし方教室

今回は、何か新しいことを学び、身に付ける際に「連続性と地道さと反復が大切」という話です。そこから変容が生まれてきます。

ある友人には「あなたは天然のボディワーカーなのよ」と言ってもらったことがある。
身体のつかいかた、身のこなし。
確かに、田舎で暮らしているからなのか、身体はサクサク動くし、柔軟性もある気がする。
裏山から倒木を引っ張り出してきたり、台風前に大きな庭木に登って枝を伐採したり、草刈り仕事をしたりなどなど。暮らしているだけで、ボディワークをしているようなものかも知れない。

NVCやマインドフルネスを深めていく中で、身体性という領域にも大いに関心がある。
そこが欠けていると、どうしても頭でっかちになってしまう気がする。
そんな中、友人たちからのつながりで「体操教室(身体(骨)の動かし方教室)」に週1ペースで1年以上通うことができている。
飯塚市でやっているので、赤村からも無理なく通える距離感が嬉しい。


股関節にしっかり乗っている(と思う)
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独立自営と半農半スロービジネス確立 ライフヒストリー

beart つながりぢから探究ラボ
代表:神山 彰(JIN Akila) ライフヒストリー3 (その1)(その2

【311の衝撃と生き方】
2011年3月11日 カフェで仕事をしていたら、出勤してきたスタッフが「関東でも大きな地震があったみたいですけど、実家は大丈夫ですか?」と言ってくれた。
家にはTVもないので、何も分からずネットで調べると、大地震。電話をしてみてもつながらない
そうこうしているうちに、原発が爆発したとのニュース。

当時勤めていたWF(ウインドファーム)の代表中村隆市さんはチェルノブイリ事故後の現地のサポートや原発の無い社会への働きかけを長年してきている人だった。
それもあって、原発関連の様々な情報が入ってきた。事態の深刻さ、放射線による汚染の危険性、読めない今後の状態(社会も経済も会社も)。
「明日は風向きによって、九州にも放射線が飛散してくる」という予測が出たり。

春先なので種蒔きの時期でもあったけども、「これを撒いても結局汚染されるんじゃ無いか?」という途方に暮れる感じがあった。
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対話で「話し合い」を探究してみた

数日前に隣町の役場スタッフの有志メンバーと「お互いを尊重するコミュニケーションってどんな質?〜そもそも探究会〜」という場を持つことができた。

1ヶ月ぐらい前に「NVC的なことを学ぶ場を持てないか」という趣旨のオファーをいただき、やり取りをしてきた。
その中で見えてきたのは「NVCやマインドフルネスと言われても、何のことだか分からない」ということ。そりゃそうだ〜。
そして「仕事をしていく中で、コミュニケーションや会議のあり方にモヤモヤする部分もある」ということ。

そこで「対話をしながら、そもそも話し合いとかお互いを尊重するコミュニケーションってどんなことなのかを探究する場」を提案してみた。

以下は企画書に書いたテキスト。

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「ストレスや悩みの大半は人間関係とコミュニケーションに起因する」というフレーズがあります。
例えば、「住民のためにと思って働いているのに、クレームがきてガッカリ」
「上司(部下)とのやり取りに、いつも緊張感があって自然体ではいられず窮屈」
「『これ意味あるのかなぁ』という業務内容であっても、なかなかそのこと自体を話し合う雰囲気にならず、無力感を感じる」などなど。

ココが「お互いにとって心地よいもの」であったら、どんな日々が拡がっていくでしょうか?

「否定やダメ出しのない安心できる対話の場」を設けることで、「コミュニケーション」や「話し合い」ということをググっと掘り下げてみませんか? 続きを読む

農村営業から半農半スロービジネスの模索 仕事と暮らし ライフヒストリー

beart つながりぢから探究ラボ
代表:神山 彰(JIN Akila) ライフヒストリー2 (その1はコチラ

【日本行脚の農村営業から赤村移住まで】
農文協は食と農にめっぽう強い出版社。新人は地方営業を担当する。全国各地を動き回りながら、農家に直接書籍の営業をしていく。『現代農業』という月刊誌の定期購読や食育関連の絵本などを紹介して回る。
2年弱で北は秋田から南は鹿児島までたくさんの農山村や町、時には都市を原付バイクで営業して回る経験をした。仕事中はほぼ屋外で四季や天候の変化を肌で感じる時間だった。
大体は3〜5人ぐらいのチームで動いていて、基本的に地域の宿暮らし。月一回は研修があるので東京へ戻るライフスタイル。


京都綾部市さとやまネット(半農半Xの塩見さんが運営している場を休日に訪問)
たまたまアースオーブンの補修をやっていて、お手伝いして、食事もご一緒した。

給料をもらいながらフィールドワークをしているようなもので、いろいろなところに行けるし(観光では絶対に行かない山奥の集落とか)、農家のリアルな現場で話もできるし、食と農に関する情報資源は豊富にあるし、けっこう面白い仕事だった。
ざっと5,000戸ぐらいの農家に出会っているし、200以上の自治体を回らせてもらった。
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誕生から就職まで ライフヒストリー

自分では自分のことやその歴史を知っているつもり。けど、他者から見たら全くの未知。
ワークショップや講座などの仕事をしていく上で、自分がどんな人間なのかの一端を知っていただけたらと思い、ライフヒストリーを書いてみることに。

beart つながりぢから探究ラボ
代表:神山 彰(JIN Akila) ライフヒストリー

【誕生から就職まで】
1977年、母の里である北海道釧路市で誕生。男3兄弟の次男。後藤 彰(2017年に結婚して神山 彰に。養子ではない)。東京・稲城市で育つ。

幼稚園は今で言うオルタナティブな自主保育なのだろう、ヤギ、七面鳥、チャボ、うさぎ、インコなどがワラワラいる環境で過ごした。動物の世話をしたり、田んぼで泥だらけになったり。

小中高は「和光学園」に通う。自由な校風で特に校則もなく、私服でのびのびと学校生活を送っていた。学校が嫌いとか行きたくないと思った記憶はない。
先生方もユニークで気さくな人が多かった印象。
小学校6年生の時に沖縄に平和学習旅行に行き、戦争跡を見たり語り部の話を聴いたり。中学3年の時には秋田に田んぼ体験(稲刈り)+αの合宿に行ったり。高校では受験も無関係に好きなサッカーに明け暮れたり。
学校を通して色々な経験をさせてもらった。 続きを読む