「社会」って、そもそも何だ? 社会を知る その1

先日、サイエンズスクールの「社会を知るためのコース」に参加してきた。
少し考えたこと、感じたことをシェアしてみよう。

そもそも、社会とは?
中学時代からだろうか、「社会」は反発の対象だった。社会は自分を縛ってくるもの、制限してくるものという捉え方をしていた。
大学時代にはそれこそ「社会学」も学んだのだが、その中で「社会は共に生きるための領域である」という見方を得た。なるほど、そう捉えると、社会のイメージが柔らかくなる。
そして、「より良い社会を主体的かつ意識的につくっていく存在を市民という」といった見方も知った。その路線で「市民社会」という考え方もけっこう学んだ。
一方で「就職活動」は社会からのプレッシャーだった。自分が社会の求める鋳型にはめられていく感覚。それが嫌で早々に就活はやめてしまった。

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で、今回サイエンズの枠組みで社会にアプローチしていった。「前提」を取り払っていく、ゼロにしていくことで、より本質的に「社会とは?」ということを深めていけたと思う。

コースに出た後に自分の中にある「社会観」はこんな感じだ。
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共感コミュニケーション・ワークショップ入門編@福岡市早良区

福岡市早良区南部(山の方です)にて1月から共感コミュニケーション入門編を開催します。近いタイミングで志賀島でも講座を開催します。会場をまたいで①〜③を受講という形でもOKです。

これまでの参加者の感想などはコチラから
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共感コミュニケーション/非暴力コミュニケーション(NVC)の大切な要素の中に「感情とニーズに共感する」「自分と相手と出会う」ということがあります。

「あるある、わかるわかる、共感できる~」という女子会的なノリの共感(同調)とはゼンゼン違う共感。それは、わき起こる感情とその奥にある「必要としていること/大切にしたいこと」、あるいはニーズに深く寄り添う共感です。
「ふざけんなコノヤロー!」という発言も字面をそのまま受け取らずに「イライラしていて、それはもっと暖かみのあるやり取りが必要だからかな?」と翻訳して聴くことができます。
その発言に同調しなくても、共感は可能です。

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共感コミュニケーション講座 参加者からの感想

2016年に福岡県下の各地にて「共感コミュニケーション講座 入門編」を実施してきました(糸島、嘉麻、飯塚、直方、豊前、福岡市東区)。

参加者の方々から感想&フィードバックをいただいたので共有します。
自分の地域や仲間と一緒に学びたいという方、お気軽にご相談ください。
概要はコチラをチェックしてくださいね。

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飯塚市・K Aさん
私たちの心は日々色んな感情を体験しています。喜びや楽しさなどのポジティブなものから悲しみや怒りなどのネガティブな感情まで~ころころと動く心。

でも、それを立ち止まってじっくり味わうことはほとんどない気がします。例えば怒りの感情は、味わう前に瞬間湯沸かし器のように相手にぶつけたり、自分の中にしまい込んだり。それは、相手との間に対立こそ生むものの、相手とつながることを阻みます。こういう関係性に結構エネルギーを使ってきたなぁ、と気づかせてくれたのが、今年の初めから学んでいる「共感コミュニケーション講座」でした。
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人生の目的と手段

以下は、アズワンネットワーク鈴鹿コミュニティにある「サイエンズスクール」の「人生を知るためのコース」に参加した際のレポート。一部を加筆修正して公開してみる。

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これまでの10年は農村に居をかまえて自給的な暮らしを営んできた。米と野菜を自給し(自然からもらう)薪をフル活用し(暖房、風呂、調理など)、なるべく手作りをすることで支出を抑えた暮らし。ここ数年は個人事業主となり、半農半スロービジネスというライフスタイルを自分なりに確立してきた。お話会やワークショップ、コーチング、イベントでのコーヒー販売などを組み合わせた小さなナリワイと暮らし。

で、コースにて問われる。
「私の人生は何をやろうとしている人生なのか」と。
人生の目的は?と。

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深い自己共感 ワークショップの手応え

2日間おなじテーマでのワークショップ「深い自己共感」が終了。
ハワイ・マウイ島で開催されたIIT(NVCの国際集中トレーニング)で一緒だった松永真美さんとのコラボ企画。

企画から実施まで2ヶ月以上あったのだけども、当日の2日間はあっという間に過ぎていった。

狙いとしてあったのは、深い自己共感ということ。
それを思考/マインドのレベルではなく、身体感覚にアクセスして展開するという意図だった。
簡単に振り返りを書いておきたい。

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執着とニーズと

先日、ヴィパッサナー瞑想のコースに入った際に困ったことが起きた。
6人同室なのだが、「いびき」の音が思った以上に大きく、目が覚めてしまう。
何日かはしのげたのだけれども、コース終了の3日前に「大音量」のいびきが聞こえて来る。。。

瞑想の教えの中に「無常」がある。永遠に続くわけではないこの事態。それを思ってみる。少し落ち着く。
んが、いびきの音は全く止む気配なし。これまでの人生の中で聴いた最大音量にして最長の持続性。
はじめは「はぁ~、どうにかならんかね」と思っていたが、だんだんと「この人大丈夫かいな?呼吸のリズムも乱れまくりだし、途中で息が詰まって止まりそうだし、本人も深い眠りになってないだろうなぁ」と。
不思議と慈悲のこころが出てくる。以前なら腹が立っていただろう状況にて、意外と冷静。

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意図と魅力〜インナーチャイルドの企画

10/8と9で「深い自己共感~身体感覚と呼吸を軸にした癒しと変容」という企画を用意している。分かりやすく言うと、自分に深く潜っていきインナーチャイルドに共感するという意図がある。
主催&案内人の2名は「これすげ~面白いじゃん。自分たちがお客さんで参加したいぐらいだねぇ。すぐ満席になったりして」なんて語っているぐらいの質。
企画の意図&魅力をもう少し解説してみたい。
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そもそも、インナーチャイルドって何なのか?
ベトナム出身の禅僧ティク・ナット・ハン師の言葉を借りよう。
「私たち一人ひとりの中に、苦しんでいる幼子がいます。私たちには誰でも皆、子どものころにつらい思いをした時期があり、多くの人が心に深い傷を残す経験をしています。・・・苦しかった経験に触れるなど耐えられないと思い、心の奥深く、無意識にその記憶や感情を押し込めます。
しかし、いくら無視しても、苦しむ幼子がいないということにはなりません。傷ついた子どもは相変わらずそこにおり、私たちの注意を引こうとし続けます。・・・
私たちはその子を心の奥深くに押しやり、できるだけ遠く離れていることで、苦しみに終止符を打ちたいと願いますが、逃げたところで苦しみは終わりません。・・・
傷ついた子もまた、私たちの体の細胞一つひとつの中にいます。私たちの体にはくまなく、その傷ついた子が存在しています。その子に出会うためには、はるかな過去に目をこらす必要はありません。深く見つめさえすれば、触れられます。今この瞬間にも、その傷ついたこの苦しみは私たちの中にそのままあるからです。」(『和解』(サンガ)pp13-15)
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10/22 福岡市早良区 月3万円暮らしトーク

福岡市早良区にて久々に月3万円暮らしのトークを行います。
自分で言うのもなんですが、かなり面白い&刺激的な内容になっています。

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以下、主催の本河さんが作ってくださった案内文です。
ピンと来た方、ぜひご参加くださいませ。
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ヒトとして生きるのに、本当に必要なものって何だろう? 真剣にそう考えると、自分にとって必要なものって意外と限られている気がします。

今回お話いただく後藤彰さんは言います。
「キレイな水、空気、お日様の光と熱、森、美味しいお米と野菜、ひととのつながり、瞑想する時間、音楽 etc。そんなスタイルだと、月3万円もあれば、良いんぢゃないか?」
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10/8&9「深い自己共感~身体感覚と呼吸を軸にした癒しと変容」

追記:9/12  対象者を「NVC/非暴力コミュニケーションの経験者」としていたのですが、自分たちの意図を明確にし、「自分に向き合い、変わりたい人」であれば、誰でも参加できる枠組みに再設定しました。両日定員10名です。ピンと来たらお早めに〜
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「自分の内面を深く観て変容につながる」ことへ向けて、身体へのアプローチも組み合わせたコラボ企画を用意しました。
湘南(神奈川)からマインドフルネスコーチの松永真美さんをお招きして、後藤彰とコラボで場をつくります。
2人とも「自分とつながり本質を生きる」多彩なツールを学び、実践しています。
真美さんは呼吸、マインドフルネス、ヨガ、ヴェーダ哲学、マクロビ、アーユルヴェーダ、瞑想、サーフィンetc、
akilagotohは自給知足の仙人ライフ、ヴィパッサナー瞑想、サイエンズ、アバター etc
「2人だからこそできることをやろう」というコンセプトで、どんな場になるかワクワクしています。

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今回のテーマ設定は「今の自分」に向き合うこと。
インナーチャイルドと呼ばれる自分の中にいる過去の傷や痛みを抱えた幼い存在。過去の傷は時間の枠組みにとらわれず、常にあなたの今に存在し影響力を持っています。それは物事の捉え方や反応を左右するフィルターとして機能します。意識的には「こうしよう」と思っても、どうにもできないことが多々ありませんか。
自分をハイジャックする反応や感情。「もう嫌だ」と思っても何故か繰り返すパタン。「優しくあろう」と思っても、ついキツく言ってしまう、等々。「これがありのままの私なのだ」と思ってみても、どうもしっくりこない。

それらを抑圧するのでもなく、無理にポジティブに捉えるのでもなく、「ありのまま」と言って流すのでもなく。
傷ついた存在が何を必要としているのか、深く深く自分の内側を観ていきます。

その際に私たちに必要なのは、身体感覚を活用して思考の外で自分を深く観るということ。そこで今回は自分に向き合うワークをする前に、今この瞬間にいる練習、自分の深いところにつながりやすくなる呼吸の練習をたっぷり取り入れることにしました。「今、ここ」とつながる瞑想状態のこころと身体と呼吸へと導いていくテクニカルな方法をシェアします。

インナーチャイルドに対して身体感覚と呼吸を軸に、気付き(マインドフルネス)を向け、認め、共感していく。
幼い存在がどんなことを必要としているか感じ取り、丁寧に寄り添うプロセス。
そこから生まれる癒しと変容。イモムシから蝶へ。
2人のファシリテーターと共に、自分の深いところへと潜っていきましょう。
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