深い自己共感 ワークショップの手応え

2日間おなじテーマでのワークショップ「深い自己共感」が終了。
ハワイ・マウイ島で開催されたIIT(NVCの国際集中トレーニング)で一緒だった松永真美さんとのコラボ企画。

企画から実施まで2ヶ月以上あったのだけども、当日の2日間はあっという間に過ぎていった。

狙いとしてあったのは、深い自己共感ということ。
それを思考/マインドのレベルではなく、身体感覚にアクセスして展開するという意図だった。
簡単に振り返りを書いておきたい。

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両日ともに午前中は真美さんが学んでいる呼吸のことをシェアしてもらって、みんなで身体をほぐし、呼吸に意識を向けていく。
これがとても深いワークになっていて、呼吸が整い、身体が緩んでいく。
2時間もない中だったが、そこには至福の感覚があった。

真美さん曰く大切なのは「頭(マインド)でも心(ハート)でもなく、ハラ(丹田)の感覚」だという。
そして、それは魂/スピリットの領域だという。
それを多くの参加者が体感できたのではないかな。

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僕も他の参加者と一緒にこのワークをさせてもらったのだけれども、ほぐれた後の感覚が驚きだった。
何ともジワジワと満たされていて、不要な思考が働かない。
なんとなく「いろいろなことがどうでも良い」という境地にいた。
「この状態にいたら自分にも相手にも優しくなれる、自然と慈悲の心が湧いてくる」という言葉が自分の中から出てきた。

初日は特に至福の感覚が強かったと思う。赤村の環境もサポートしてくれていたかな。
その状態に浸りつつ「うーん、インナーチャイルドのワーク、必要ですかねぇ?」なんて問いかけが真美さんから出てきたり。
とっさに「いやいや、みんなそのために来ているんだから」という言葉が口から出たけど、「そうなんだけど、今、この瞬間の感じはどんなかなと思ってさ」と。
「決めてたことだからやる」ではなく、「本当にしたいことをやる」というハラの視点が新鮮だった。

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身体の領域を体感した後に、インナーチャイルドに出会っていくプロセス。
そもそもインナーチャイルドとはなんなのか?
これから進めようとしているプロセスはどういう意味があるのか?
端的に言うと「自分たちの物事の捉え方に入り込んでいるフィルターに気づくこと」。
それを頭で理解するのではなく、身体感覚を軸にして感じていく。
すると、そこに洞察が生まれる。

参加者それぞれが深い自分との対話、共感を味わい、そこに気づきや洞察が生まれていたと感じている。
人数もちょうどよく、二人で丁寧にケア&サポートすることができたと思う。
真美さんはプロセスが進んでいるメンバーに意識が向き、その流れを止めないことをキープしてくれていた。
自分はまだプロセスに入り込めていないメンバーに意識が向き、そこへのサポートに入っていった。
このバランスが絶妙だったことに、企画後の振り返りでお互いに気づき、「面白いね〜。参加者にとっては、すごく贅沢な時間とプロセスだったんじゃないかな〜」と。

進行の打ち合わせは「おおまかに」したけれども、両日ともにライブ感に満ちた展開だった。
その場その場でイキイキしているモノをつかんで、柔軟に対応していく。
お昼ご飯の時間が前倒しになったり、1日目と2日目でインナーチャイルドの概要説明のタイミングが変わったり、「この後の進行は任せたよ」と言いつつ、必要に応じて進行を担ったり。
僕にとっては、とてもスリリングで楽しい時間だった。
まさに「今、この瞬間を生きる」というマインドフルネスを体現した場になっていた。

一回の打ち上げ花火的な企画ではなく、参加メンバーの日常に自己変容が生まれる講座であって欲しいと思っている。「ベストを尽くして、後はダンマ(自然の法)にお任せ」だけどもね。