なぜか3点セット「言う」「伝わる」「やる」

ちょっと前に参加したサイエンズの検討合宿での気づき
私たちの認識構造(捉え方)に潜んでいる「言う」「伝わる」「やる」の3点セットがあるということ。

例えば、暮らしの中でこんなことが起きる。
パートナーに「明日は雨だから、今日洗濯しちゃったら」と「言う」。
相手は「あっ、そっか」と応える。

その瞬間に自分劇場の中では「相手は洗濯をする」となってしまう。決まってしまう。
「言う」「伝わる」「やる」がワンセットになっている。

そうなると、「いつやるんだ」「まだやっていない」といった感覚が出てくる。
「ねぇ、洗濯したら?」とまた伝える。
そこから劇場はさらに展開して「何度も言っているのに」「なんで分かんないんだ」「早くしろよ」みたいに加速してくる。
あるいは、「自分の言い方が悪いのかな?どうやったら伝わるんだろう」といったアプローチを取ろうとする。
なぜか「やる」が大前提になっている。この場合は「洗濯をする」。

この時に何が起きているのか?どういったカラクリがあるのか?
サイエンズでは、それを「見ていく」「調べていく」ことをする。

56445398_264cf40501_o
続きを読む

2日間講座の手応え

福岡県宗像市にて9/23&24で2日間の講座を開催します。残席2名です。関心のある方はお早めにご連絡ください】

共感コミュニケーション講座。これまでは、福岡県内で1ヶ月ぐらいの期間の中で3回の場を持つスタイルでやってきた。
ご縁をいただき東京にて2日間連続で一気に学ぶ場を2回持たせていただいた。
3回シリーズでやる内容を2日間に入れ込む。けっこうな情報量になるのだけれども、「知的な理解」と「実体験する」ということを意識して流れを組んだ。
入門編では「自分自身に共感する」「相手を共感的に聴く」「お互いの人生を豊かにするためのリクエスト」という要素をお伝えしたいという意図を持ってやっている。

IMG_0107

「これまで共感と思っていたことと、全然違う質の共感があるんですね」
「相手に自分のニーズをリクエストしても良いのかぁ」
「情報量と実践的に学ぶバランスが取れていて、今まで受けた講座の中で一番分かりやすかった」
「頭ではわかった感じがするけれども、日常でどう生かすかはとっても難しそうだなぁ」
などなど、いろいろな感想やコメントをいただいた。
続きを読む

7/1&2 共感コミュニケーション講座・入門編@東京都練馬区

5月に開催した共感コミュニケーション講座
同じ枠組みで再び東京にて開催します。今回も2日間でじっくり学びます。

共感コミュニケーション講座・入門編
責めない、操らない、ジャッジしない、子育てや関係性へのヒント

2日間で、共感コミュニケーション/NVC(非暴力コミュニケ-ション)の基礎を丁寧に学びます。知的な理解はもちろん、複数のワークを通して体験的に学び、「つながり」や「共感」を軸にしたコミュニケーションと在り方を腑に落としていきましょう。
福岡県赤村にて自給的な暮らしをしつつ、NVCやサイエンズ、ヴィパッサナー瞑想などを学び、統合している後藤彰がコーディネートします。
両日ともにマクロビオティックベース、ビーガンシェフが作る自然栽培のお野菜を中心につかったお昼ごはんが付いています。

日程:7月1、2日(2日間セットの講座です。1日目だけ参加したい方はご相談ください)
時間:10時~17時(両日)
場所:東京都練馬区 最寄り駅:大江戸線「練馬春日町」/有楽町線「平和台」 参加者に詳細をお知らせします。
参加費:15000~32000円(2日間の講座&お昼ごはん付き/スライディングスケールという価格体系を取ります。講座に参加しての満足度に応じてお支払いください)
定員:6~10名程度(要予約)
お申し込み&お問い合わせ先: beart.nowhere★gmail.com  (ごとう)
★は@に変更してください。

heart
続きを読む

「責める」か「嘆く」か

「責める」というのはどんな感じか?
以前、サイエンズ探究会で話をしていた時に出てきたこと。
*何か自分の中にあるモヤモヤした感じ、鬱積しているものを相手にぶつける感じがある。
*根っこには分かって欲しい、というのがあるけれども、どこかで「分からせてやる」みたいなモードに切り替わってしまう。
*自分の側に余裕がないと、特に責めるモードになりやすいかな。
*「責め」たとしても、事態はだいたい改善はしない。なのに、なぜか責める。。。
*自分の中の不満や精神的苦痛を相手にも味あわせてやる、みたいなモード。

blame

責めるモードの時にその土台に「自分が正しい&相手が間違っている」という枠組みにどっぷり浸かっていることが多い。この場合の正しさと間違いは、道徳的判断や価値判断がベースにある。
続きを読む

サイエンズ的検討会 ルールと世間

サイエンズ的検討会という取り組みを糸島(福岡)にて開催している。

3月は「ルール/規則とは?」、4月は「世間/人の目とは?」というテーマで話し合いをした。10時から15時まで。大の大人が集まって、うーむと唸りながら笑いあり、涙あり、気づきありの豊かな時間。

「ルール」について面白かったのは「いつから、どうやってルールになるのか」という視点。ちょうど、2歳ぐらいの子どもがスケッチブックを踏んづけていた。「ああ、だめだめ、め~っよ」と言いつつ「なんでだめなんだろう?」と疑問がわいてくる。「生まれて始めて経験するルールってどんなんだろうね?」なんて疑問も。

IMG_0020

「これはこういうものだ」「常識だ」みたいな観念が頭の中にあるけれども、「なんで?」って素朴に問うと、意外と「なんでか」は答えられない場合が多い。
「ルールだから守る」というのも、「なんで?」と問うていくと、かなり脆弱だと思えたりする。
「そうなっているから」「それがここでのルールだから」という感じで進む物事があるけれども、実はそこに居る人たちのほとんどが、それを望んでいない場合もあったり。「もう、面倒だなぁ。こんなことは止めにしたら良いのに」と多くの人が思っているのに、検討することが欠けているからか、物事はこれまでのパタンで進んでいく。
続きを読む

共感コミュニケーション・ワークショップ入門編①~③@糸島 5/23〜

糸島の深江海岸にて、NVC/共感コミュニケーションの入門編を開催します。
福岡市東区バンビの木箱でも似た時期にやるので、会場をまたいでの参加も可能です。

===
共感コミュニケーション/非暴力コミュニケーション(NVC)を学ぶことで「世界の見方」が揺らぐことでしょう。
「この子は本当にワガママだ」といったジャッジ(正しいか間違っているかの評価/判断/分析)

anger

「嫌だけど私は家事をしなければならない」という義務、我慢、犠牲のモード(すべき、ねばならない、当然そうだ、仕方がない=私の責任ではない)
「これだけのことをしたのだから、罰せられて/感謝されて当たり前だ」(罰と報酬による操作)
「~をしなさい。さもなくば」という押し付けや強要(意に反して何かをさせる、やめさせる)
残念ながら今の社会の中ではこういった「認識の枠組み/物事の捉え方」を土台にしてコミュニケーションをしたり、子育てをしたり、暮らしを営んだりしています。それは、一人ひとりの創造性や人間性を発揮することを妨げますし、その人の人間性を尊重できないという意味でも暴力的なのです。

続きを読む

火のある暮らしと天然ボディワーカー

去年の5月に3800円ぐらいで8kgのプロパンボンベを充填した後に、これをなるべく長く使おうと決めた。ボンベの充填期限が切れるというのが主な理由。

さて、どうするか?
自分で焼いた炭があるので、それをけっこう使う。
風呂を沸かすのは薪なので、そこでできる熾(おき)を火消し壷に入れて、いわゆる消し炭を作る。薪ストーブからも眠る前に同じ要領で消し炭を取り出す。

IMG_1061
(風呂の焚き口=工夫したらパンも焼ける)
続きを読む

「自由な」働く場@アズワン鈴鹿

最近、注目を集めているアズワンコミュニティ鈴鹿
そこで展開されている「おふくろさん弁当」

紹介動画が二つあります。そんなに長くないので、見てみてください。

NHKで紹介されたもの。職場の雰囲気がよく伝わって来ます。
5分半ほどです。
https://www.youtube.com/watch?v=kA06tn-PzVs

ofukurosan1

「友達とお花見に行きたいから早退したい=誰か他の人手伝ってもらえるかな」という想いが受け止められて、実際に代わりに仕事をしてくれる人がいる。
さて、みなさんの職場では、上記の発言が出たらどうなるでしょうか?
あなたの中にはどんな反応が出てきますか?
続きを読む

自分の内側で生じることのきっかけと原因

「相手の言動は自分の感情のきっかけとなっても、原因にはならない」という理解がNVC・非暴力コミュニケーションのベースになっている。
これは、とても大切なポイントだ。サイエンズ的な視点も含めて、この点について自分の理解をシェアしたい。

よく聞くフレーズに「あの人の言い方で傷つけられた」「本当に人をイライラさせる態度だ」「否定された」などなどがある。
自分の感情の原因は外にあるという発想だ。

サイエンズ的に見てみると、「される/られる」ということ。これって、実際はどうなっているのか?

一品持ち寄りの食事会にチャーハンを持って行ったとしよう。
「このチャーハンちょっとベチャベチャしてるね」という一言を聞いた時、「否定された」という反応が生じないだろうか?

no

続きを読む