自主的なヴィパッサナー瞑想会

ちょっと前に知り合った隣町の人がヴィパッサナー瞑想者だった。
福岡市内で1日瞑想会があるけども、なにせ遠い。
話の流れで近場で集まって瞑想会をやってみようということに。

先日はその1回目だった。
まずは気楽さと交流を両立させるべく、9時半〜12時半ぐらいで瞑想、そしてその後は持ち寄りでご飯会となった。参加者は僕を含めて3名。

瞑想の部はアナパナ瞑想を30分ほど。
そして、ヴィパッサナーのグループ瞑想(60分ほど)を2回。
古い生徒がアクセスできるゴエンカ師によるガイド音源があるので、それを使ってやってみた。

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執着を離れる/思いやりを生きる 実践的な手法

ヴィパッサナー瞑想(ゴエンカ式)3日間+10日間コースに先月参加していた。
気づけばトータルで15日ほど京都のダンマバーヌに滞在。今回で10日コースは6回目だった。

瞑想自体は淡々と進めていけて、メンタル的にも身体的にもとても楽だった。
朝4時から動き出して瞑想、食事をして、瞑想、昼食とって昼寝して瞑想、講話を聴く、就寝みたいな流れ。トータルで1日10時間近く瞑想している。
こういった施設があって、お世話をしてくれる人たちがいて、美味しい食事があって、ヒーターの暖かさがあって、自分の内側に向かっていける。
静寂の中で庭に出れば、椿がつぼみを徐々に開いていて、雲が悠々と流れていき、木々は凛としていて、小鳥が歌っている。
「ああ、なんだかとっても幸せだなぁ。世界は美しいなぁ。」そんなことを日々感じていた。
空を見上げてそこに美しさを見出し、自然と涙ぐむようなことも度々あった。

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執着とニーズと

先日、ヴィパッサナー瞑想のコースに入った際に困ったことが起きた。
6人同室なのだが、「いびき」の音が思った以上に大きく、目が覚めてしまう。
何日かはしのげたのだけれども、コース終了の3日前に「大音量」のいびきが聞こえて来る。。。

瞑想の教えの中に「無常」がある。永遠に続くわけではないこの事態。それを思ってみる。少し落ち着く。
んが、いびきの音は全く止む気配なし。これまでの人生の中で聴いた最大音量にして最長の持続性。
はじめは「はぁ~、どうにかならんかね」と思っていたが、だんだんと「この人大丈夫かいな?呼吸のリズムも乱れまくりだし、途中で息が詰まって止まりそうだし、本人も深い眠りになってないだろうなぁ」と。
不思議と慈悲のこころが出てくる。以前なら腹が立っていただろう状況にて、意外と冷静。

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年越しヴィパッサナー瞑想

ここ数年、通っているヴィパッサナー瞑想
15年の年末から16年の年明けにかかる10日間コースに参加。

この1年は、ほぼ毎日1時間座ることを継続してきた。
その成果なのか、身体的にはとても楽なコースだった。
そして、真冬の京都なのに、冷え込みも大したことがなく、雪も降らず、これも楽に座れた一因だったと思う。

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ヴィパッサナー瞑想と浄化(個人的経験)

以下は、個人的で特殊な経験についての記述です。ヴィパッサナー瞑想で「酒が止められる」といったことが言いたいのではない。
瞑想を通じて、心の浄化が生じるということ。
より善く生きるきっかけがそこにあるということ。
興味を持った人は、ぜひヴィパッサナー瞑想を調べて、10日間コースに参加して欲しいこと。そんなことを伝えたいがために書いてみました。

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ヴィパッサナー瞑想 奉仕者

僕はこの4年の間に3回をヴィパッサナー瞑想の10日間コースにて生徒として座っている。
そして、この3月に以前から気になっていた奉仕者(サーバー)としての参加をすることが出来た。
とある仕事がキャンセルになったので、奉仕者に申し込んだ。そしたら「では、今日から禁酒してください」というお達しが。
ちょっと自信がなかったのだけど、良い機会なので2ヶ月断酒することになった。

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生徒として座るのと、奉仕者として参加するのは「全然違う」経験だった。
両方がそれぞれ奥深い。 続きを読む

3度目のヴィパッサナーと次

2011年、2014年、2015年とヴィパッサナー瞑想10日間コースを3度受けてきた。
いずれも農閑期、冬だ。
キリリと空気の冷え込む京都の山奥で、呼吸を見つめ、身体の感覚を調べ尽くす修行・トレーニング。

vipassana

食事は菜食、静かな田舎・自然環境、ケータイやネットも無い、ノイズが極端に少ない。
瞑想し続けていると、ある地点から思考が切り替わる。
ネガティブな汚濁がどんどん浮上する段階から、徐々にポジティブなアイディアがどんどん浮上してくる。
一回目の参加は、「特殊な体験をした」という感覚が強く、ヴィパッサナーの本質を全く理解していなかった。
二回目の参加で、少し「こういうことか」と分かり、浄化が出来た印象があった。
今回、三回目の参加は「ほほ〜、こういうことだ」と腑に落ちる瞬間が何度もあり、浄化もすごく進んだ印象がある。
浄化とヴィジョンクエストが同時進行で展開された状態。
結構お酒を飲む人間だったが、「あってもなくても良い」⇒「別に無くても良い」という感覚になってきている。
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在り方への気付き その2 それは突如やってきた ヴィパッサナーにて

>>前回からの続き

コースマネージャー経由で、先生に「足音や自分が立てる騒音に配慮して欲しいと生徒に伝えて欲しい」と言ってもらった。
僕としては、この自分が取るアクションで「コースに静寂が立ち現れ、コース自体の質が高まる」と、良い事をした気になっていた。

しかし、先生からの返事は「寛容さを養う良い機会」という返事。
「なんだって???分かってないなぁ。ヴィパッサナーの目的は、心を浄化して、愛を生きることだろ。この雑音状態は、そこからかけ離れている。その学びの機会を生徒に提供しないのか?なんて指導者だ。ふざけてる。。。。。」などなど、頭の中は批判意見の大合唱。瞑想をしていても、全然集中できない。「よ~し、あの先生に何を言ってやろうか。あるいは、具体的な解決方法はあるかなぁ。「階段の上り下りに愛を」といった紙を一枚貼ってもらうだけでも良いんじゃないか。何なら、自分で作るか。。。」などなど。
瞑想しながらの止まる所を知らない妄想大会である。

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「在り方」への気付き その1:ヴィパッサナーコースにて

高校生か中学生の時に、あるTV番組でこんな紹介があった。
「タイでは普通のサラリーマンが3ヶ月間に渡り僧院生活をして、托鉢をしたり、瞑想をしたりする。そういったことが文化としてある」といった内容だった。
その時に、「良いな〜。僕がタイ人だったらそれを経験したい!」と強烈に思った。

今回2度目のヴィパッサナーに参加して、この仕組みはかつて自分が「良いねぇ!」と感じたものと似た仕組みだと理解した。

ヴィパッサナーの10日間コースの間、明確に戒律が設けられ、それを遵守することになる。シーラー:戒だ。
1 いかなる生き物も殺さない。
2 盗みを働かない。
3 いかなる性行為も行わない。
4 嘘をつかない。
5 酒や麻薬などを摂取しない。

コース参加2度目以降の生徒には次の3つも付け加わる。
6 正午以降食べ物を摂らない。
7 娯楽を行わず、身体装飾をしない。
8 ぜいたくな、あるいは高い寝台で眠らない。

そして、生活は非常に規則正しい。朝4時に起きて、4時半から瞑想がスタートする。食事は1日2食+ティータイムがある。食事に付随したちょっと長めの休み以外はけっこうタイトなスケジュール。瞑想と瞑想の間には5分程度のトイレ休憩があるだけ。それが、夜7時頃まで続き、締めくくりは録音音源による講話を聴く。そして、夜9時半には消灯という一日。トータルで10時間半ぐらい瞑想する時間がある。瞑想三昧である。

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