3度目のヴィパッサナーと次

2011年、2014年、2015年とヴィパッサナー瞑想10日間コースを3度受けてきた。
いずれも農閑期、冬だ。
キリリと空気の冷え込む京都の山奥で、呼吸を見つめ、身体の感覚を調べ尽くす修行・トレーニング。

vipassana

食事は菜食、静かな田舎・自然環境、ケータイやネットも無い、ノイズが極端に少ない。
瞑想し続けていると、ある地点から思考が切り替わる。
ネガティブな汚濁がどんどん浮上する段階から、徐々にポジティブなアイディアがどんどん浮上してくる。
一回目の参加は、「特殊な体験をした」という感覚が強く、ヴィパッサナーの本質を全く理解していなかった。
二回目の参加で、少し「こういうことか」と分かり、浄化が出来た印象があった。
今回、三回目の参加は「ほほ〜、こういうことだ」と腑に落ちる瞬間が何度もあり、浄化もすごく進んだ印象がある。
浄化とヴィジョンクエストが同時進行で展開された状態。
結構お酒を飲む人間だったが、「あってもなくても良い」⇒「別に無くても良い」という感覚になってきている。
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life politics and art

ここ一年、田川地域の将来を左右する「ゴミ処理場の建設」というテーマに「エコミュカルネットワーク」を通して関わっている。
当初は「たかがごみ処理場」という感覚だった。そこまで興味は深くなかった。
会議のコーディネーターとして関わる間に「これが地域の将来を左右する重要なこと」という理解がなされた。

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すごく簡略化して伝えると、人口10万程度の1市3町の地域にゴミ焼却場を3つ新設する計画が進んでいる。これから人口もゴミも減るのに正に「20年遅れたこと」をしようとしている。国も自治体をまたいだ広域処理を勧めている。
自治体同士が不信感を持っていて、なかなか協力体制が取れない。選挙の際のリップサービスや行政や議会の詰めの甘さと理解・認識不足などなどが積み重なって現状となっていると思う。
すごく無責任な状況。「こんな次元の低いことで、現実って作られてしまうのか」と愕然とする。
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GMO (4) 巨大企業による「支配」

GMOの問題点について、巨大企業と「支配」の関係。
「支配」なんて単語を使うと「え〜」っという感じでちょっと引いちゃう人もいるかな。
けれども、現実的に支配なんだよなぁ。

前回「モンサント」という企業の名前を出したけれども、「世界で最悪の企業」という賞を2011年に受賞した巨大多国籍企業。
世界に出回るGM種子の90%の出所はこの企業だとも言われている。

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GMOの開発者リストを見ると、モンサントの名前がずらりと並ぶ。
他にもダウケミカルやデュポンといった名称も出てくる。
世界の約74%の種子がモンサントなど10の多国籍企業に独占されているという。
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GMO(3) 環境や種子の汚染

GMOの問題点について、今回は「環境や種子の汚染」について書いていく。

ひとつは、環境汚染。GMOの特徴の一つに「除草剤耐性」がある。
ラウンドアップという強烈な除草剤を撒いても、大豆等の作物が枯れないという性質。
いわゆる雑草は枯れても作物は残るという遺伝子組み換えだ。

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日本のホームセンターでも普通に販売されている。。。

前回記述したラットの実験に際して、このラウンドアップという除草剤を飲み水に混ぜていたことを書いた。
そして、そのラット達にも腫瘍が出たり早くに死んだりしていた。つまり、ラウンドアップも毒性があるということだ。
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GMO(2):そもそも何?健康リスク

「もはや、避けることの方が難しい」遺伝子組み換え作物&食品。
そもそもGMOとは何なのか?

「これまでの品種改良の延長だし、問題ない」といった発言も時々あるが、実態は異なる。
遺伝子組み換え作物は種の壁を越えたところで遺伝子操作をしている。
トマトとトマトの掛け合わせといった次元を越えている。
例えば、大豆に除草剤の成分を分解するバクテリアの遺伝子を打ち込むなど。
サソリの毒性をキャベツに埋め込むといった話もある。

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みんなのバイオ学園HPから拝借)

遺伝子組み換え技術で最も多いのが「除草剤を掛けても枯れない」性質(除草剤耐性)と「虫が食べると死ぬ毒素を持つ」性質(害虫毒性)だ。

これまで地球上で経験されたことの無い実験をしているようなものだ。
こうして作られた作物を用いた食品が遺伝子組み換え食品となる。
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遺伝子組み換え作物&食品(1)日常的に食べている?

昨年の12月頭頃に「世界が食べられなくなる日」というドキュメンタリー映画を見た。以前から遺伝子組み換え作物(GMO)には関心があったし、ある程度理解しているつもりだった。が、この映画を見たら「うわぁ~、そこまでヒドイことになってるんだ」と正直ショックだった。
本当に食べられるものが無くなるわ。

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そんなこともあり、自分の中でも情報を整理して学び直してみた。
そして、1月には兵庫県三田市にあるギミーシェルターさんでGMOについてのトークを組ませてもらった。
このお店はしっかりとしたこだわりをもって運営しているので、関心の高いお客さんが集まってくださった。

このトークに向けて学び直したことと当日出た意見などを数回に分けて記しておきたい。
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エコミュカルネットワークとゴミ処理リーフレット

今、僕が住んでいるのは「田川郡赤村」
この田川市郡のメンバーが集って立ち上がった「エコミュカルネットワーク」
僕も会議の進行や企画などでかなり学ばせてもらっている。
老若男女、いろいろな個性のメンバーが集まっていて、会議は毎回笑いが絶えない。
すごく素敵なネットワークだ。

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このエコミュカル、まだスタートして1年程度なのだが物事を動かしていく力がすごい。
「ゴミ処理」に関するすごく分かり易い冊子(リーフレット)が出来上がった。
僕も製作に一部関わったが、メンバーがそれぞれ持っている才能や資源を持ち寄って形になっていくプロセスは感動的だった。

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「1つですむのに3つもいらんよ! ゴミ処理問題は田川の将来を左右する?!」
(↑PDFファイルにリンクされています)

まずは知ることからスタート。
田川地域にゴミ処理場(焼却前提の焼却場)を3つ新設するという話が進んでいる。
これからの人口減少や財政状況を考えると、かなりの非効率&無駄なこと。
現状を的確に理解した上で、「ではどうするのか?」という提案まで盛り込んだ冊子。
ゴミ処理施設をどういったパタンで作ると、どれだけのコストが掛かるかの試算も含まれている。

田川市郡以外の方も、ぜひ読んでみて欲しい。

最近の僕の関心は「社会が変わる」とはどういうことか?
学生時代にさんざん理論研究をしてきた社会運動論/社会変動論が目の前で現実に展開していく。
昔は現実よりも理論だったが、今はすっかり理論よりも現実になっている。
理論を学んだからこそ、それが思想になっていて、ブレずに活動していけているとも感じる。

会議の中では「私たちのやっていることは、民主主義を民主化するってことなんよ。」
「この活動は文化運動やけんね」といったコメントも出てくる。
なかなか得難い機会の中で実践的に学び気付きを得られるのがとても嬉しい。

「まだ一年、トコトンいこうぜエコミュカル」

1/13 トーク@京都・胡麻 ドイツカフェみときや 

1月11日からの関西行脚
実は、メインは14日から参加するヴィパッサナー瞑想10日コース。

その前に、友人や知人のツテたどってのお話会。
実施できること自体が有り難い。
13日には南丹市日吉町の胡麻にてトークが確定しました。
せっかくやるなら出来るだけ多くの人に聞いて欲しいな〜と思いつつ。

20時〜 半農半スロービジネス&月三万円暮らし
会場:ドイツカフェ みときや
(JR山陰線胡麻駅から徒歩5分)
参加費:カンパ歓迎

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断食で年越し

かれこれ7年ぐらいの年越し企画。
2日半の断食。お茶と塩は摂るのだけれども、今回は塩をほとんど摂らなかった。
身体が必要としている感じが全くなかった。
断食していると、「塩を摂った方が良いんじゃないか」と余計な思考が働くことがある。今回は不思議とそういった思考がなく、指にひとなめだけで済んだ。
そのせいなのか、身体は軽く、意外と楽に2日半を過ごせた。
といっても、眠っている時間が多かったけど。
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