呼吸とレーズン

大学にて留学生向けのマインドフルネス講座(その1はコチラ)

どこかで「誰も残らなかったらどうしよう」という不安も少しだけあったので、13名が残ってくれたことは素直に嬉しかった。

今回は「体験」を重視したかったので、呼吸を見つめるワークに入る。
普段外界に向きっぱなしな意識。誰が何を言っているか、スマホにどんな情報が届いているか、自分がどう見られるかなどなど。それによって、頭が一杯な状態。
それを自分の呼吸をただただ見つめる、観察するというモードに切り替える。

「思考が動き始めたら、それに気づいて、また呼吸に戻ってね」
という言葉を時々かけながら、ただただ、自分の呼吸を見つめる時間。

残ってくれたメンバーだからすごく意欲的かというと、そうでもなく、なぜか小さな声で話をしていたりする。。。
まぁ、いいか、と思いつつ、とにかく声かけをしながら呼吸に意識を向けてもらう。
すると、徐々にメンバー全体が静まってくる感じもあった。

その後に、レーズンを3粒ずつ渡す。
それをただただ見つめてもらった。観察する。

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マインドフルな授業? 「帰って良いよ」

留学生主体の大学生向けのマインドフルネス講座
そこで生じていたことをNVC(非暴力コミュニケーション)とマインドフルネスの視点から記録しておこう。

当日は雨。どんな場になるか、とにかく自分の中ではかなり楽しみだった。
ワクワクしながら足取り軽く大学へ向かう。

80席ほどある教室に着くと、けっこうたくさん学生がいる。
40名以上はいるだろうか。

授業に際して、自分の中の意図としては、何かを強制して学ばせるというのではなく、「興味があったり、やってみたかったらやってみて欲しい」というスタンスを取るというのが明確にあった。
直前の打ち合わせで、友人に「場合によったら、やりたい人だけ残って、帰りたい人は帰って良いよ、というのはアリかな?」「おお~、それもアリかもねぇ。うんうん、好きなようにやってもらって大丈夫だよ」というやり取りをしていた。

ちょうど前日に高校の体育の授業を遠巻きに眺める機会があった。
先生が号令を出し、生徒たちが「それに従い」授業が展開されていく。
ものすごくかったるそうに動いている子、ピッピッという鋭い笛の音に反応して動いている/動かされている子たち。自分も気分が乗らない時はやりたくなかったよな〜と思いつつ。
こういう中で「従う」「やらされる」みたいなモードが形成されちゃうのかなぁ、と感じていた。
各生徒がやりたいことにやりたいだけ打込めたらどれだけの創造性が発揮されるのだろうか?
そんなことも考えていた。

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魚屋さんに気持ちを伝える

この瞬間に自分が大切にしたいことにしっかりつながると、思考で理屈を付けて判断するのとは違った行動にスーっと行けることがある。
習慣的あるいは反応的な行動ではなく、自分とつながったところからの意図的な選択。NVCで言う、自己共感のひとつ。
日常の中のひとコマ。

この数ヶ月、妊婦&産後ご飯の対応もあって、ときどき魚を購入していた。
近くの道の駅にある鮮魚コーナー。
何気に魚の質が高いなぁ、と思っていた。
パートナーはよく「今日は何がおすすめですか?」みたいな感じでお店のおじさんと話をしていた。

つい先日、立ち寄るといつものおじさんプラス経営者っぽい人がいた。
我が家の赤ちゃんも一緒だったので、話が弾む。「最近の赤ちゃんは昔と違って顔がしっかりしているよなぁ」といった話題で立ち話。
話の中で経営者っぽい人(オーナーだった)が「ここは今月(5月)一杯なんだよ」と言う。


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