ナリワイとしての学びの場づくり

ここ最近、ありがたいことに、お話し会の講師の依頼をいただいている。
テーマは、半農半スロービジネス、電磁波、食品添加物、自然農などなど。新宮町で話した内容への反響からすぐ隣の古賀市でお話しさせてもらったり。

専門家を呼べば高くつく講演会。専門家ではない僕のような人間が、その領域についてそこそこ詳しく調べ、多角的に情報を整理し、実体験を伴って理解していることを伝えていく。目線が参加者とそこまで変わらないので、聞く方も気楽で良いのかもしれない。

自分の中で深化させていきたいお話し会。もう少しワークショップ的な要素を入れ込んだり、フリートークのファシリテーションをしたり、自分で学ぶということへつなげていったり、体験的に学ぶということを用意したり。自分なりに質を高めていきたいのでアレコレ妄想している。

思えば、大学時代から興味のある領域の情報をまとめて、自分の視点でまとめて発信するということをしてきた。学術的な領域を出てかなりの時間が経っているけれども、やっていることには大差がない気がしている。

幸い僕はビンボーヒマ有りなので、たくさん本を読む時間がある。逆に、そうそう本を読む時間などない、けれどもより良く生きたい、そのためにいろいろ理解したいという人は多いと思う。ある意味で、僕は通訳あるいは編集という役割を持っているのかな、と思っている。
ここで意識しているのは「消費される学び」ではなく、「価値を作り出すための学び」ということ。ここでの価値は、その人が自分自身や社会に対する新しい認識や気付きを得たり、行動が変わっていったりするという意味。
そういった場をどう作るか、そんなことを事前にアレコレ考えて準備するのが至福の時間だったりする。
「ゔぁ!この資料を見せたら面白いね!」「そっか、ここでこの動画を見てもらおう♪ふふふ」なんてひとりで盛り上がっている。。。

世の中をより良く理解しより良く生きるために学び、それを人と共有し、感じて、考えて、行動を変化させるキッカケを提供し、その場やプロセスからまた自分も学ぶ。
学びの場づくり。このナリワイ、なかなか気に入っております。

半農半SB 神戸でもお話し会@Gimme Shelter 2/13

先日、福岡の古賀駅前にある「オーガニック広場ひふみ」さんでトークをさせていただいた。

「半農半スロービジネスという生き方〜脱モアモア今日へ向けて〜」というタイトル。
新宮町でも同じような内容でお話ししたのだけれども、「意外と」評判が良かったので、今回につなげてもらえた。

人前で話しをするのは、実は、けっこう好きな方で、しかも「何をどう伝えるか」を事前に考えて作り込むのが至福の時間だったりもする。

その空間を共有してくれる人がいて、意外と良い反応をいただけたりして、お互いに触発し合い、感じたり、考えたりしながら、何か化学反応というか、変化が生じると素敵だ。

ひふみさんでもそんな場が出来たと思う。
参加者の表情を見ているとそんな風に感じられた。ありがたい&嬉しいことです。

さて、2/13には神戸にてお話し会をさせてもらいます。
スロービジネススクールというネットの学校で知り合った方が経営しているスローなカフェ。
Gimme Shelterさんにて。

半農半スロービジネスという生き方~脱モアモア教へ向けて~

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話し手:後藤 彰さん(自然と暮らしと平和のがっこう)

日時:2月13日(木)18時から20時(お話の後で交流会21時まで予定)

場所:GIMME SHELTER

参加費:1000円(ワンドリンク付き)*交流会で軽食ご利用頂けます(実費)

予約&お問い合わせ:

電話079(559)1332 営業時間12:00~19:00 第1第3月曜と毎火曜定休

またはメールで  gimmeshelter_sanda@yahoo.co.jp

*参加者代表のお名前と連絡先、参加人数を明記ください。

*定員20名になりましたら締め切ります。

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タイミングの合う方、ぜひおいでください。

食を断つ

敢えて「食べない」という行為を通して「食べる」ことを見つめ直す。
僕にとっての断食とはそういったもの。

今年で7回目の60時間断食が終了した。
最初の2年は断食道場での合宿に参加していたが、途中から
「ひとりでやれるのでは?」と思いアレコレとリサーチ。
2回の経験もあるし、何とかなるな、と思い、その後は自分一人で自宅でやっている。

敢えて食を断ってみるという「行為」が意外と新鮮で発見も多い。多くの人に経験して欲しいと思う。

僕の場合は、大晦日から食を断つ。元旦も抜いて、2日の午前中に軽く食事をする。トータルで約60時間「食べない」。
お茶(身体を温める番茶など)と塩は摂る。
人間この程度の水分と塩があれば、数日は生きていけるというリアルな経験にもなる。

「食べない」ことをしつつ、
1年を丁寧に振り返ったり、
読書をしたり、
気になっていたネットの動画や映画を見たり、
瞑想をしたり、
日記を書いたり、などなど。
僕は、かなりマイペースにゆっくり過ごす。
そして、たっぷりの睡眠。たくさん眠ると、その分「食べない」ことへの意識を使わなくて済むし。意外と、夢の中は「食べる」ことオンパレードだったりもするけど。

もちろん、辛さもある。
だるさが強いし、身体のどっかしらが痛くなったりするし、
やっぱり食べたいし、動きたくなくなるし、
世間は御節で乾杯なわけで。。。
けれども、「これがずっと続くわけではない」と分かっていれば乗り越えられる。

「わざわざ正月にせんでも」と良く言われる。実は、僕も少しそう思っている。けれども、まとめて3日間あまり外部から干渉されずに時間を確保できるタイミングって意外と少ない。正月はその点、もってこいなのだ。

60時間「食べない」を続けた後の、食事は「ふろふき大根」「梅干し」「生野菜」が欠かせない。リサーチした時にこの情報を見つけて、それ以来、このメニューでやっている。ちょうど、畑に大根があるのでちょうど良い。

ふろふき大根のスープを口にした時の、何とも言えない安心感と暖かさ、味の奥深さは感動的だ。
そして、体中にエネルギーが満ちてくる感覚が毎年新鮮。
「食べ物がいのちの源なんだ」ってことが、正に「腑に落ちる」瞬間。
そして、「いのちでいのちが生かされている」というシンプルな気付き。

「2日断ったら、倍の日数をかけて通常食に戻す」というのが鉄則らしい。断食明けは、「餓鬼道」に陥り易いので注意するように、と断食道場では再三注意をされた。
僕の場合は、玄米がゆから始めて、野菜のスープなどシンプルなもので戻していく。といっても、いつも僕の食卓はシンプルな野菜料理しかないのだけども。

断食をすると、ビックリするぐらい違うのが肌のスベスベ感。
朝、顔を洗う時に驚くほどスベスベしている。
そして、僕の場合は嗅覚が特に鋭くなる。味覚ももちろん。五感が冴えるのだ。
排毒作用もあるので、身体にもすこぶる良い。

「生きる」根っこにある「食べる」ということを、敢えて「食べない」ということで見つめ直す断食、お勧めです。
地球上には社会状況によって「食べられない」人がいることも意識しつつ、
飽食ニッポンで「足るを知る」ということをリアルに体感する時間にもなる。