移動して来た窯の断熱を済ませて設置が完了した。
「よっしゃ」ということで炭焼きをしてみた。
今住んでいる集落の方々に習って何度か炭焼きは経験したことがある。
けれども、窯も違うし、けっこう忘れている。
ネットの情報や本などを見て復習。
作業としては、
竹を事前に伐採しておき、引っ張り出し、切って、割って、詰める。
竹を引っ張り出して来るのが意外と大変。。。重い。
切り出した長い竹9本程度で窯は一杯になりました。
詰め方にもよるのでしょうが、このサイズだと意外と手軽に炭焼きできます。
窯のサイズや燃焼効率によって炭が出来上がる時間や火を入れる時間も違うはず。やりながら窯の特徴を掴んでいくプロセスが面白い。
どうやら、焚き口の火を落とさないようにした方が良いみたい。窯の内部で炭化が起こるまで、けっこう時間が掛かる様子。最初のロットは「できたかな?」と窯を開けて見ると生焼け状態でした。しかも2回連続で。
3度目の正直でじっくり火入れをしたら炭が出来ました。少し未炭化の部分が残っているやつもある。
やはり、セオリー通り煙の色と温度で見えない窯の内部を把握するしかありません。
2つめのロットはワークショップ形式で実施。
僕を含めて4名でちゃきちゃき作業。
竹を切り出す、運ぶ、切る、割る、詰めると一連の作業を一緒に経験。全体のプロセスが分かると、理解も深まります。
タケノコを掘ったり、山椒の樹をゲットしたり、竹林の中は遊びがたくさん。
みんなで愉しく食事をして、午後14時半に火入れ。
参加者はここまでで解散。
夕方から夜まで用事があったので放ったらかし。
戻ってから再度火を入れて就寝。
翌朝は煙が出ていない。つまり、窯の中で炭化が進んでいない、と推測。
また火を入れる。
その日は朝から夜まで火を入れ続けた。
そこまで排煙の温度が上がらんな~と思いながら、早めの就寝。
朝、6時半頃に見ると煙は完全無色。排煙は200度を越えていた。
土で断熱している窯もかなり熱い。近づくだけで熱気が伝わってくる。
「窯の温度が上がり過ぎているのでは」とあわてて窯を閉じる。
高温で良い炭が焼けたか?灰になったか?
「昔は山に炭焼き小屋を建てて、徹夜でやっていた」という話を聞いたことがある。
確かに、寝ずの番をしないと煙の色を見て、窯を閉じるベストタイミングを逃してしまう。
「見えない窯の中はどうなっているのだろう?」気になって仕方が無い。
ドキドキしながら、WS参加者2名と一緒に窯開き。
おおー、という歓声と共に、量の大分減った炭が見えました。
良かった、炭にはなっている。けど、灰になった部分も結構あるみたい。
初回ロットよりも堅い炭。時々、チリンという良い音がする。
強度はあまりなく、簡単にポキッと折れる。
何はともあれ、炭が出来ました。
炭が豊富にあると、燃料としてドンドン使えるから嬉しい。
七輪ですぐにお湯が沸くし、今時期の「ちょっと寒いけど播きストーブというほどではない」という寒さに対処するのにもってこい。七輪や火鉢で暖を取れる。
田んぼの準備もあるけれども、5月中にもう一度炭焼きをしてみようと思う。
目指すは、キンキンと金属音のするような炭に仕上げること。
竹炭を焼くプロセスで同時に仕込む「竹塩」や「竹酢」については、また別途書きます。