学びの連続性 身体(骨)の動かし方教室

今回は、何か新しいことを学び、身に付ける際に「連続性と地道さと反復が大切」という話です。そこから変容が生まれてきます。

ある友人には「あなたは天然のボディワーカーなのよ」と言ってもらったことがある。
身体のつかいかた、身のこなし。
確かに、田舎で暮らしているからなのか、身体はサクサク動くし、柔軟性もある気がする。
裏山から倒木を引っ張り出してきたり、台風前に大きな庭木に登って枝を伐採したり、草刈り仕事をしたりなどなど。暮らしているだけで、ボディワークをしているようなものかも知れない。

NVCやマインドフルネスを深めていく中で、身体性という領域にも大いに関心がある。
そこが欠けていると、どうしても頭でっかちになってしまう気がする。
そんな中、友人たちからのつながりで「体操教室(身体(骨)の動かし方教室)」に週1ペースで1年以上通うことができている。
飯塚市でやっているので、赤村からも無理なく通える距離感が嬉しい。


股関節にしっかり乗っている(と思う)
教室には正式な名称がない。なんとなく「体操教室」とみんなが言っている。
先生は格闘や武術を探究してきた方で、「骨の動かし方」を軸に、身体のことについて教えてくれている。

特に「股関節」と「肩甲骨」に意識を置くことがメイン。
体操自体はとてもシンプル。毎回同じ体操をしながら、時にいろいろな新しい動きや遊び的な要素も入ってくる。応用もあるけど、基本は全く揺るがない。ある意味でとっても地味。

「胴体はこの3っつの動きしかしませんから、それを股関節や肩甲骨を意識してやってください。毎日やることで、だんだん身体の柔軟性も出てくるし、健康にもなります。骨を意識することで、無駄な力が入らない身体の状態になります。そうすれば、筋肉も内臓も整ってきます。日常の動作が楽になります。

逆に「崩れた状態」で過ごしていると、それが常態化してきて全体が崩れてきます。それが不調につながります。」

体調を崩すことも時々あるけれども、この体操をやり始めてから概ね体調は良い。今年は花粉症の影響をほとんど受けなかった(家の周りは杉林)。
そして、姿勢が良くなった気がする。以前は猫背というか頭&首が前に突き出しているような姿勢だったのが、改善されてきた気がする。
パートナーからは「なんか、シュッと伸びた感じがあるよね」と。

続けていく中で、日常での動作に意識をふと向けることが習慣になってきた。
「あれ、今は股関節に乗れているかな」「そうだ、肩甲骨から動かすんだった」みたいな感じで。

ある意味で、身体レベルでのマインドフルネスにも通じる習慣が身についてきた感じだ。
普段は気を抜くと、立つ姿勢が崩れていることに気づく。
「あ、これは股関節に乗ってないぞ」と分かるようになってきた。

これも、週1回の稽古を地道に続けられているおかげ。
新しいことを身に付けるには、この連続性と地道さ、反復が大切だよなぁ、と感じている。NVCもマインドフルネスも同じ。

みんなのためになる健康につながることを探究して、それを周囲にシェアしていく先生の姿勢もすごく刺激になる。全く出し惜しみなしに伝えてくれている。
先生は他に本業もあるので、自分がシェアしていることをお金のためにはやっていない。「みんながレッベルアップしてきたら、それが自分の刺激にもなるから」と。

実はこの体操教室の後に「武術」の部門もあって、その稽古にも1年ほど通っている。
その辺の話はまた今度。