ヘチマと平和

今年は、ヘチマに育ってもらった。
生命力旺盛で、5株程度だったのだけども、たくさん実ってくれた。
炒め物にして食べるとかなり美味。
で、成長しきったヘチマの繊維をとってみた。

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ちょうど、台所のアクリルたわしがボロボロになっていたので、ヘチマたわしを使い始めた。なんというか、ものすごく心地よい。繊維がどんどん柔らかく馴染んでいく。そもそも、あまり油汚れした皿を洗うことがないので、僕の家ではこれで充分。大げさだけれども、皿洗いに歓びがある。

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アクリルたわしがダメになった時に、「つなぎ」として貰い物で置いてあった安そうな一般的なスポンジを使った。使えば、すぐにボロボロになり排水溝も詰まる。使い捨てになってしまう。結構なストレスを感じていた。
数億年かけて堆積した石油を労力かけて掘り出して、どっかの工場でこれまたエネルギーを使って製造したスポンジ。さらにエネルギーをかけてお店に運び、人件費を使って販売。3つで100円ぐらいで売ってるのかな?ボロになったら、ゴミに出して、これまたエネルギーを使って処理をする。ものすごく理にかなっていないことを一生懸命している社会に思える。

他方で庭の畑で育つヘチマ。
すぐそこで育ち、食材にもなり、タワシにもなり、朽ちた葉っぱは微生物のエサになる。
なんと理にかなったことかと自然の営みに感動すらする。そして、へちまタワシを使っている時、僕のこころに平和が訪れる。

それと同時に、なんで今の社会の大部分はヘチマを手放したのだろうか?と不思議すら思う。「何やってるんだろね、人類は」という感じすらする。
かくいう僕も今年から使っているのだけれども。
身近な暮らしの中で平和を生きる。問われる在り方。具体的に小石を積み重ねるって、こういうことだと思う。一事が万事。

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ヘチマ栽培をお勧めしたい。来シーズンはヘチマ水を採ってみるかな。
近場で種が欲しい人、声を掛けてね。