それは昨年9月ぐらいだったか北九州で「月3万円暮らし」のトークをした後のことだった。
懇親会でアレコレ話している中で、正面に座ったNさんが「後藤さんが使うなら平尾台にある炭窯を持って行って良いよ。軽トラで運べるよ」とおっしゃる。
「ほほ〜、それは面白い!」と直感。
気になりつつも、酒の席での話。ほんとに借りても良いのかな、と思いつつ、相談すると「あそこに置いてても使えないから、赤村で使えるならどうぞ」とのこと。年末に窯を見せていただいた。
数人いないと運べない大きさと重さの模様。
赤村で一緒に地域づくりの活動をしている先輩方にお願いして、炭窯移動大作戦。
「簡単に移動させるだけかと思いよったのに、こげ大変とはねぇ」と言われるぐらいの作業でした。
炭窯を掘り出して、引っ張り出して、車に積んで、移動。
しかし、現場経験の豊富な先輩方はその場にあるものを活用したり、テコの原理をフル活用したりと頼もしい。ほー、そうやりますか!?という場面の連続で面白かった。
炭窯は自宅前にドッシリ鎮座してもらった。
ここからも意外と大変。
窯の周囲を断熱するために土で覆う必要がある。
厚めに覆うとそれだけ土が必要で大変。
「うーむ」と考えながらヒラメイタ!
セメン瓦。以前、崩した小屋に使っていたセメン瓦が大量にストックしてあった。
それを窯の背面や底面に積んた。
使わないスレート板も確保して枠を作る。隙間に土を入れて断熱。
それこそ、あるものを活用して作業をしていくのが愉しい。
煙突はステンのものを付けるが長さが足りない。
買いたくなかったので、内径が10センチある竹を4メートルほどの長さで切り出してきて節を抜き継ぎ足した。かなり長い。キンモクセイの木を土台にして固定。
これで竹酢がバンバン採れるはず。
何だかんだと設置するのに時間が掛かったが、ゆっくりと考えながら取り組むこと自体が豊かな時。
炭焼き編はまた追って。