自然に近い環境に暮らしていると「金」ではなく「菌」との付き合いが大切だと実感している。
ひとつ目は、キノコ
2ヶ月ほど前に薪が欲しくて、風倒木をもらいにいった。ヤシャブシャという樹。ぐにゃっと倒れていて、一部枯れているのだが、根っこが生きていて完全には枯れてはいなかった。すぐに薪にはならないなぁ、と思ったら「キノコの原木にできるんじゃないか」との話が。
おー、ということで、菌を大分の業者さんから手配。
ナメコの駒菌を入手。
ナメコは桜が良いと聞いていたが、リサーチしたら落葉樹ならいけるようだった。「やってみないとわからない」ことは、実験してみよう精神。
殖菌した後だったが、ちょっと気になって改めて調べたらナメコ原木にヤシャブシャは「◯」だった!ほっ。
インパクトで穴を開けて、駒菌を押し込み、金槌で叩く。自家用に500駒。
春の日差しを感じつつ、鳥の鳴き声を聴きながらの呑気な作業。豊かな時間。
本格的に出てくるのは来年の秋らしい。自然のリズム。今年の秋にも少し出てくれたら嬉しいな。
「直射日光が当たらず、湿気があるところ」という伏せ込む場所を工夫しよう。
ふたつ目は、麹菌
毎年、この時期になると麹を仕込む。味噌に向けて。
去年仕込んだ天然麹。つないできたものを、暑い時期からご近所さんで預かってもらっていた(@冷蔵庫=我が家に無いので)。
仕込んでからけっこう時間が経っていたので、種菌として使えるか未知の世界。わからんので、とりあえずやってみる。
通常48時間で仕上がるところを72時間ぐらいかかった。そして、出来としてはあまり良く無い状態(浸水が十分では無いことと、蒸し方が甘かった気もしている)。自家発熱の力が弱い。けれども、麹菌は広がっていると理解。
そのちょっとイマイチな出来の麹を種にして、もう1段階仕込む。 こちらは、良い感じに仕上がった!
この良い状態の麹くんを種菌にして、味噌用の麹を仕込む。 こうしてつないでいくと、天然菌でリレーできるね。
イマイチ麹くんも、甘酒にしたらかなり美味。
イマイチって、勝手にこっちが思っているだけで、菌の世界は絶妙なのだろうな。
つないだ菌で味噌用麹もただいま順調に発酵中。
今週中に味噌=身礎を仕込む予定。
去年仕込みの黒大豆+天然菌+天日塩の味噌。
とびきり美味しく醸されている。
菌に生かされ感謝。