日常の中でIFSの枠組みをベースに「パーツ」の声を聴いた経験
去年も導入を検討していた「太陽熱温水器」
いろいろ調べて、真空管を使った製品のクオリティが高いらしいことを把握。
しかし、3日間ぐらい曇るとお湯が使えないというのを読んで、「まぁ薪を使えば良いか」と思っていた。
1年経過してみて、風呂を沸かすのにそれなりの手間がかかる現状。
薪の確保、ほぼ毎日焚く、掛け湯を作る。。。
まぁ、慣れているので何てことはないのだけども、
確かに水道ひねればお湯が出るというのは我が家にとっては画期的だ。
思い切って今シーズン導入することに。
いざ、製品が届くとデカイ!!!
DIYで設置する選択をしたのだが、「あぁ、やんなきゃなぁ」と思いつつ、何だか動き出しが遅い。
自分が主催するIFSの練習会でこの件をテーマにして、自分の中にどんな声を持ったパーツがいるのかを明確にしてみた。
*水を入れると、総重量が約300kg ぐらいになるらしい。そこへの不安を抱えているパーツ。
元牛小屋で、屋根もそれなりに痛んでもいる。
崩れることはないとは思うけど、本当に大丈夫なのだろうか?そんな不安なパーツが自分の中にいる。
*どうやってDIYで設置するか、具体的な工程にも不安がある。
特に温水タンクが70kgぐらいの重量なので、それをどのように屋根に上げるのか?
DIYでやると決めたものの、「これ、やれるのか?」「危険もあるんじゃないの」という不安、見通しの無さを感じているパーツ。
*そもそも業者に頼めば楽なのに。確かにコストはかかるけど、DIYすることに時間使うの?
トータルで考えたら頼むって選択肢もあるんじゃないの、と言っているパーツ。
*もう製品届いちゃってるし、「やるしかないでしょ~」と言っているパーツ。
*時間はあるから自分でやってみたい感じを持っているパーツ。
*自分でやることでコストを抑えたいと思っているパーツ。
*不安もあるけど、段取り組んで少しずつやっていけばやれるだろうと思っているパーツ。
*温水器の導入から、設置方法まで、アレコレとリサーチをして「何がいいか」「どうしたらいいか」を明確にしていくパーツ。
こうやって俯瞰してみると、自分の中に「DIYでやることに対する不安」なパーツ群と「何とかなるだろう、何とかしよう」というパーツ群があることに気づく。
まずは、不安なパーツに寄り添ってみた。
設置事例の動画を見ていて、タンクを持ち上げようとして落下したのを目撃したり、いざ現物が届いたら想定以上にデカかったりで不安なんだよね。
タンクを屋根に上げることがハードル高しだから、屋根じゃなくて地上設置にしたら良いんじゃないって感じも出てきてるんだよね。
などなど、一通り自分の中にある不安パーツが感じていることを認めていく。
現物もきちゃったしということで、「不安に思っててもしょうがない。やるしかない」というモードでいると、自分の中で葛藤が残っていて、スッキリしない。自分の中がバラバラしていて分離している感じ。
動き出そうと意識では思ってみても、どうにも身体が前に進まない。そんな状況に陥りがち。
不安を認め、そこに寄り添うことで、「そっか、不安があるんだよな」と受け止められる。
不安を一旦受け止められると、「じゃぁ、どんな対応をしていったら良いのだろうか」という方向へ自然とシフトしていく。その時にはバラバラ感はなく、自分の中で全体性を持って動き始めることができる。
まずは、屋根の補強。やれる範囲で痛んでいる所を補修&補強する。
一人でやれる部分と人にサポートを頼む部分とを明確にする。
誰に頼むのが良いかを考えて、声をかける。
温水器の会社スタッフに細かな不明点を質問して明確にする。
一番不安だった大きなタンクを屋根に上げる部分は、何度も屋根に登っているうちに「どうしたら良いか」が見えてきた。
ローテクだけども、竹を使って、その上を滑らせて屋根に引っ張り上げる方法にした。
部分的に難しいところもあったけれども、助っ人もいて大助かり。
1時間もかからずに、意外とスムーズにできた。
タンク設置さえできれば、あとは一人でやれる範囲の作業になる。
ここからも配管の仕方、必要な部品のピックアップ&発注などリサーチパーツが活躍してくれる。
パーツとセルフという枠組みがあることで、自分の中がスッキリ統合されて、スーっと動いていける感じがある。