NVC (Nonviolent Communication) を1年半という長期間、固定メンバーで学び合い、日常で実践をしていくことを意図したオンライン・プログラムの紹介です。2021年1月下旬にスタートします。
5年ほどNVC関連の講座をやってみて感じているのは「日常で触れたり、学び続ける」ということがないと「そう言えば、そんなのもあったよね」と忘れ去られてしまう可能性が高いということ。
無理もないことです。みなさん日々の暮らしや仕事で忙しくしていて、NVC的なものに触れる機会がなければ、自然とこれまでの慣れたモードに戻っていきます。世間的にはジャッジや「正しいか/間違っているか」というモードが優勢です。
「NVCを学びたい、深めたい、その質から生きたい」と思っている方々に「学び続け、日常で実践するための場」として「NVC+実践練習会」を開きます。
新しいことを学び、それが自身の中で定着するのに、以下の要素が大切だと感じています。
*「知的に理解すること」
*「日常の中で意識してみて、実践してみること」
*「意識してみて、実践してみて、どうだったかを振り返ること」
*「仲間がいて、経験をシェアし合え、お互いの学びをサポートできること」
これら全て含めつつ、そこに「気楽さ」と「継続性」を加えることを意図したプログラムです。
「NVC+」の「+」は、NVC以外の領域から必要な智慧を借りてくることを意味しています。
ファシリテーターのJIN Akilaはマインドフルネス、サイエンズ・メソッド、IFS (Internal Family System)/パーツワークなど多様な学びを深めています。
1年半という時間を使って、一緒に「NVC+」をぐっと自分に引き寄せ「NVCを生きる」に近づきませんか。
【プログラムの内容】
★ひと月に1テーマずつを深めていきます。テーマに関する解説、個人やペアでのワークが中心となります。
★月1回のバディコール(パスもあり)。毎月クラスの後に、不参加の人も含めてランダムにペア組みをします。そのペアでクラスでやったワークを復習してもらいます。クラスとバディコールで月2回はNVCに触れる機会が確保できます。欠席してもこの仕組みでワークをやれる可能性があります。
★Facebook上に秘密のグループを作り、そのコミュニティの中で、日常での実践や気づきをシェアしたり、質疑応答をしたりします。
各回のテーマとワークは、Raj Gill, Lucy Leu, and Judi Morin (2009) “NVC Toolkit for Facilitators”, BookSurge Publishing. というワークブックを土台にします。
補完的に Lucy Leu (2015) “Nonviolent Communication Companion Workbook 2nd Edition”, Puddle Dancer Press. で紹介されているワーク、JIN Akilaがこれまで学んできたワークなども入れていきます。
【18のテーマ】
1: 意図/そもそもNVCを学ぶ意図
2: 注意の使い方・マインドフルネス
3: つながりを阻むコミュニケーション
4: 受け取るのが難しいメッセージへの4つの選択
5: 観察
6: 感情
7: ニーズ
8: リクエスト
9: 共感
10: 正直さ
11: フィードバックを差し出す、受け取る
12: 人生を選択に満ちたものにする
13: “No” を表現すること、受け取ること
14: 感謝とお祝い
15: 怒り
16: 嘆きと許し
17: 紛争を解消する
18: NVC調停(ミディエーション)
【日程】
2021年1月下旬スタート。
毎月、午前10:00〜12:00のクラス、夜20:30〜22:30のクラスの2枠を実施します(内容は同じ)。
スケジュール調整サイトを活用して、月頭に参加者のタイミングを調整し、毎回なるべく多くの人が参加できる日程で組みます。
【定員】午前8名、夜8名。
基本どちらかに登録していただき、午前参加と夜参加の振替は自由にできます。
zoom というオンラインアプリ(無料)を使います。
【参加費】
各回1,000円〜7,000円(各回に参加した後で振り込み)。
スライディングスケール方式:参加してみて、心地よく支払える額をお願いします。
「いかに多く得るか/いかに少なく済ませるか」という発想を一緒に超えていきましょう。
欠席の場合は支払う必要はありません。
【お問い合わせ/申し込み先】
JIN Akila (FBアカウント)
e-mail: beart.nowhere★gmail.com
★は@に変更してください。
12月中に参加者を募り、1月上旬に日程調整、1月下旬からスタートを予定しています。
【こんな人にオススメです】
NVCに興味があり、初歩から実践までじっくり時間をかけて学びたい人(初心者も歓迎)。
□ NVCを日常の中でどう生かすかを探究したい人。
□ 「NVCを生きる」という冒険に一歩踏み出したい人。
□ NVCと他の手法の統合に関心がある人。
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【第1期の参加者からの感想(一部】
I・Yさん
1年以上を通して、NVCのスキルが向上しました。本当にそう実感しています。
(特に)感謝のワークがとてもパワフルでした。大きな癒しでした。そして、私の承認欲求はこういうワークでもかなり癒されることを発見。
1ヶ月とか数ヶ月の講座でなく、季節を超えてのゆっくりな学びが力になってたと思います。
長期間での関係性なので、より繋がり、親しみが生まれたと思います。
コロナのロックダウン中、NVC関連で会った仲間に本当にたくさん助けてもらって、私かなり、進化した感があります。
T・Sさん
チャックインに始まり、レクチャーやその合間の質問や明確にしたいことを話せる時間、実際に体験するワークのバランスが良く、その都度、その時にイキイキとしていたり、日常の出来事をワークに持ち込んでプロセスできたことで、練習会の後に早速現場でやってみよう!と思うことが度々ありました。
それを実践できたことも、できなかったこともありますが、内的体験をプロセスすることで自分の中に余裕がが得られる感じが多くありました。
そして、お祝いや嘆きを抵抗少なくシェアできる仲間との気楽さ、親密さがありがたく、言葉少なめのグループのようにも思いました、その場に漂うあたたかさが身に沁みました。
M・Yさん
入門編を受講してNVCとは何かを知っていても、なかなか日常の生活に取り入れたり、生かすことができなかった状況に変化が起きたと感じます。
いかに実践や練習が大切かを感じたと言いますか。
ふとした日常のモヤモヤや気持ちがざわついた時に、以前にも増してNVC的解決策(解決方法)を考えている自分になれたと思います。
より体に染み付いた、ということでしょうか・・・。
また、毎回ほぼ同じメンバーで練習会を実施することで、仲間の存在の心地よさを感じるようになり、後半では自主練もできるようになったことで、NVC的なつながり(コミュニティ?)ができた喜びがありました。
(あきらさんの)いつもリラックスしていて自然体でありながらも、私たちの学びに高く貢献しようとしてくださる様子が、とてもありがたいと感じました。
安心・安全な場が作られていたのも、あきらさんの「あり方」「スタンス」によるものだったと思います。
特に奥様とのやり取りなど日常の中で感じるものを、隠さずにフラットな様子でお話ししてくださるのは、まさに弱さの開示をしてくださっていると、ある意味において強さが伝わってきて、ファシリテーターとしてのあり方に毎回感銘を受けます。
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【ファシリテーター】神山 彰 (JIN Akila/旧姓 後藤)
東京出身 福岡県豊前市在住。自然の中で感性豊か&循環型の暮らしを営む。妻と2歳9ヶ月の娘と3人暮らし。
<学び・実践してきたこと>
★NVC
世界や人間に対する捉え方(マインドセット)とそこから紡がれるコミュニケーションが変われば、世の中がもっと平和になると気づき、NVCを学び伝えている。パートナーや子どもとの関係においてもNVCはパワフルだと実感中。
2015年10月、Jim & Jori によるNVCミディエーション(調停)合宿に参加。
この頃から「共感コミュニケーション入門編」を福岡県内を中心に展開。
2016年2月にマウイ島で実施されたNVCの国際集中トレーニング(IIT)に参加。
2017年 BayNVCが運営する通年でNVCを学ぶLP (Leadership Program) に参加。
2018年 ほぼ育休状態で主夫をしつつ自分や家族と向き合い日常の中でNVCを生きることを実践。2019年からオンラインでも講座を開催している。
★パーツワーク/IFS
2019年度の “Online Circle Program”に参加し1年を通して基本的な学びを深めた。その他にも関連する国内外のオンラインプログラムや動画、書籍などを通して学んでいる。来春にLevel 1 トレーニングを受講予定。
IFSの手法を土台とした個人セッションを展開中。これまで様々なセッションやセラピーを受けてきた方々にも「セルフの概念が入るとグッと深まる」と好評をいただいている。
★マインドフルネス
こころや意識の浄化/純化がそのヒトの内側に平和をつくり出すという視点からヴィパッサナー瞑想を実践。7年ほど年1回は10日間コースに参加し、日常的にも坐ってきた。
2019年からはプラムヴィレッジ系のマインドフルネスのリトリートにも参加。
農村で自然に働きかけて生きる暮らしはマインドフルネスの実践そのものでもある。
★「サイエンズ・メソッド/SCIENZ method」
この手法を通して物事の捉え方や「本質」の探究も学んでいる。サイエンズスクール主催のコースは2年ほどアズワンコミュニティ鈴鹿に通い全て修了。
<簡単な経歴>大学と大学院で社会科学を中心に学ぶ。農と食に特化した出版社に2年弱勤務。日本全国の農村を営業で回る。その後、福岡県赤村で暮らしながらフェアトレードコーヒーと自然食カフェ、スロービジネススクールの仕事に携わる。
自分にとってより本質的な生き方をすべく2014年に個人事業主に。
現在ナリワイは共感コミュニケーション/NVC講座、パーツワーク基礎講座、パーツワークと共感を用いたセッション、コーチング、ワークショップ各種など。
以上