今年も、田んぼの季節がやってきた。
意識的に、田んぼの1年を記録しながらお知らせしていこうと思う。
一般的なやり方や良く言われている通説は脇に置いておき、akilagotoh流の「田んぼしごと」をシェアしていきます。
まずは、苗づくり!
これは、ここ3年ぐらいで大体やり方が定着したもの。ちなみに、僕の稲作歴は10年目。
これまでは、苗箱でやったり、田んぼに直接播いたりいろいろしてきた。
失敗続きで、知り合いの農家に「苗をください」とお願いに行ったことが何度もある。苗を自給できないと、田植えのタイミングなども定まらないので、ここは大切なしごと。
アレコレ試したり、失敗して来た結果として、ひとまず、このやり方が一番良いように感じている。
★種モミは前年の収穫から取っておく。理想は、良い株のやつを選んでおくことだが、なかなかそこまでやれていない。モミ摺する時に、種用に適当な量を取り置いておく。
毎年、自分のところで育った種で稲作が続けられるというのは本当に嬉しい&有り難いことだと思う。
自分が使っている品種は「イセヒカリ」と「モチ系の赤米(別名:シシクワズ)」
赤米は、2年ぐらい作付けして、その後、一度は止めたのだが、こぼれ種から発芽して、数本育ったものを増やしたもの。今は愛着がわいていて、遠方にも種モミをお裾分けしている。
★種モミの浸水。発芽するぐらいまで、水に浸けておく。塩水選、温湯消毒などはしない。これは、自然農の本を読んでいたら「必要なし」と書いてあったから。
今のところ、取っておいた種モミを単に水に浸けるだけで、問題ない。
ちなみに、水は毎日変えます。
ちなみに、玄米を浸水しても発芽して、それを播いたら芽が出ます。けれども、どうも弱い苗になってしまう。
モミを被っていた方が、強い苗になる気がする。
気になる品種を増やしたい人は、その玄米を播いたら良いと思う。
★播種
去年から導入したのが「みのる式」ポット苗。
すごく小さなポット苗。1枚につき448個も穴がある。大規模農家が使っていて、少し破けたようなものをいただいた。
去年アクリル板を使った播種器を作ったが、出来が悪くて機能せず、結局1枚ずつ手で播いている。トリの声を聞きながらの瞑想タイム。
ちなみに、床土は「山砂」1:腐葉土」1:「モミガラ燻炭」1程度。結構適当に混ぜる。
★播種その2
みのる式のポットは実は予備的にスタンバイしている(そのわりには播種に手間が掛かる)。
本命は田んぼ苗代への直播き=これが草に埋もれた場合、みのる式を使うというバックアップ体制。
直播きして草取りの手間とみのる式にして播種の手間とどちらを取るか。あっ、直播きの場合、苗取りもひと仕事なのだ。
播種する前に、草を刈り、表面をクワで削りとる。雑草の根をどける。
そこに水を流し込む。苗箱もそこに置く。
直播きゾーンはクワで代掻き(土をこねて、ドロドロにする)状態にする。
直播きは大体、手に種モミを握ってパラパラ降りながら2往復ぐらいする。
左がみのる式ポット苗、その奥(赤米)と右(イセヒカリ)が直播きゾーン。
水はヒタヒタから浸水する程度。浸水していても発芽してちゃんと育ってくる。
稲は本当に生命力に溢れているね。
田んぼ苗代にすると、何と、毎日水やりをする必要がない。芽が出て育つまでは少し用心が必要=水が少ないと発芽したものが枯れるからね。
直播きした後に、モミガラ燻炭を覆土の代わりにバサバサと降っておく。
播種後は雀が食べにくるので、ネットをかけておくことを忘れてはいけない。
防御しないと、食べ尽くされかねない(何度かやられた経験あり)。
そんなこんなで、4月30日に播種を完了しました。
浸水は播種から逆算して1週間から10日前にスタートする。
播種してから、もう1月経ったんだなぁ。