GMOの問題点について、巨大企業と「支配」の関係。
「支配」なんて単語を使うと「え〜」っという感じでちょっと引いちゃう人もいるかな。
けれども、現実的に支配なんだよなぁ。
前回「モンサント」という企業の名前を出したけれども、「世界で最悪の企業」という賞を2011年に受賞した巨大多国籍企業。
世界に出回るGM種子の90%の出所はこの企業だとも言われている。
GMOの開発者リストを見ると、モンサントの名前がずらりと並ぶ。
他にもダウケミカルやデュポンといった名称も出てくる。
世界の約74%の種子がモンサントなど10の多国籍企業に独占されているという。
種子を牛耳るとはどういうことか?
農的営みをしていれば分かるけれども、僕らはいのちを種に依存している。
種がなければ、作物は育たず、食料もできない。すごくシンプル。
その根幹をたった10の巨大企業群が牛耳っている、支配しているということだ。
さらに、その種は遺伝子操作されたものだったり、次世代を残さない交配をしてあるものだったりする。
しかも種子に「生命特許」を掛けていて、農家が種子を保存して翌年播くことを禁じているのだ。
農家は種子を毎年買い続けなければいけなくなる。
しかも、その種子は農薬や化学肥料を多投するのが前提の不自然な在り方。
「この種子を使えば、収穫量が上がり、農薬も減らせる」と夢物語を吹き込まれ、
それに乗ってしまうと、泥沼にはまっていく構図。
インドでは、借金苦によるコットン農家の自殺が相次いでいるという。
モンサント関連で短くて分かり易い動画はコチラ。
両方8分程度なので少し時間をつくって見て欲しい。
農業関連大手モンサント社の恐怖の収穫(1)
https://www.youtube.com/watch?v=V-ESDpUrKck
農業関連大手モンサント社の恐怖の収穫(2)
https://www.youtube.com/watch?v=f58-ToNpdNo
動画の中でも「表示規制」の話が出てくるのだが、モンサントは遺伝子組み換え表示に反対の立場を取っている。
つまり、消費者=食べる人がGM食品を避けたいと思ったら表示を頼るしかないのだが、その「遺伝子組み換え食品である」あるいは「遺伝子組み換え食品ではない」という表示をさせまいということだ。
2012年11月にアメリカ(そもそもGMO表示義務がない)のカリフォルニア州で「カリフォルニア遺伝子組み換え食品を知る権利法(The California Right to Know Genetically Engineered Food Act)」略称「プロポジション(提案)37(Prop37)」に関する住民投票が行われた。
これは、GMO表示を義務化する法案。
事前の世論調査では、義務化に賛成という住民が多く、法案が通りそうな情勢だったという。
そこに、モンサントを筆頭として、食品関連企業が表示義務化への反対キャンペーンを展開。
巨額の資金をつぎ込んで情勢をひっくり返したという。投票の結果は、表示義務化反対が上回り、表示はなされないことに。
詳細はこのサイトの情報(ずっとウソだった)が良くまとまっている。
上記のサイトでも引用されている以下の画像が面白い。
GMO表示義務化に反対する企業群。
反対するってことは、どういうこと?
普通に考えて、GMOを使っているってことだよね。
少し想像してみよう。あくまでも想像だけどね。
画像の中で良く知られている企業とGMOの可能性を列挙してみる。
コカコーラ:ドリンクに使うコーンシロップや糖類、合成甘味料系
ハーシーズやゴディバ:チョコレートに使うレシチン(大豆由来←この大豆が怪しい)、糖類や合成甘味料系
ドール:パパイヤだろうな。
ケロッグ:そりゃコーンでしょ。
ネッスル:コーンシロップ、糖類、合成甘味料系
デルモンテ:コーンシロップや糖類かな
ペプシコ:コカコーラと同じだろうね。
キャンベル:コーンスープかな。
そもそも僕はほとんど加工食品を買わないから、分からないメーカーもあるけど、
皆さんも想像してみてください。微量だから大丈夫?
巨大企業としては、どんどんとGMOを拡げていく方向性のようだ。
僕らの日常的な食がかなり危ういと思う。選択肢が狭まっていく=支配される。