今シーズンの田んぼ

今更ながら、稲刈りなどの振り返り。
昨年は、何と80%をイノシシが食べてしまうという事態に陥りました。
これまで対応できていたイノシシ除けのネットはいとも簡単に喰いちぎられ侵入してくる。無力感を感じつつの田んぼ仕事だった。

今年は友人が電気柵を貸してくれたこともありイノシシを食い止めることができた。電気柵に草が当たらないようにという草刈り作業は結構大変だった。夏場は1週間ごとに切らなければ間に合わないぐらいだった。電気柵があることで気付く草の生命力。

更に収穫間際にはワイヤーメッシュという金網状のフェンスが集落に導入された。
そんなことが重なり、今年は有り難いことに一年分の米が収穫できた。

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夏場の日照が少なかったこともあり、やや分株が少なく、見た目にも空間・隙間が多い状態だったが、しっかり実ってくれた。

去年の稲刈りは「ワラ刈り」といっても過言ではない状態だったこともあり、イネの重みが手に伝わってきて嬉しい。
何だかんだと数日間、ノコ鎌を手に田んぼで作業。
時間に余裕があるから、瞑想的なプロセスをたのしむことが大いに出来た。
「ああ、こういった本質的な経験をより多くの人がしたらいいのにな〜。本質的じゃないカネを追い求めるのではなく、いのちや大地に直結した営み。これにアクセスできないとは、返って不幸だなぁ」なんてことも感じながら。

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しかし、赤米の生命力はすごい。ほぼ同じ日照不足な条件なのに、イセヒカリと比べ物にならない程に実っていた。結果的に今年は赤米が一番多い。

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刈り取りをして、ハザ掛けをして、その後の脱穀とモミ摺は機械にお願いしました。
この部分も多くの方に助けてもらいながら。

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「100%自分で稲作をする」というのは、幻想だな、と気付いた次第。
「自給自足」も「自然から給わり、自ずから足るを知る」という意味だとどこかで読んで深く納得。
自然や多くの人、機械などにも助けられて、ようやく自分の糧となる。
「生かされる」感覚は、より良く生きたいという想いにつながっていく。
今年の田んぼはもち米も植えて、餅つきまでしてみたいな、と思ったりしています。