直方一中で開催された「大人としゃべり場」に参加してきた。
「トークフォークダンス」という別名もある企画。4年間続けているとのこと。
以前から何となく気になっていた。友人の誘いもあって初参加。
自分が中学生の時って負の感情や想念の塊だった気もする。。。
あまり細かい点は思い出すことも出来ない。
大人のイメージもあまり豊かではなかったな。
親と学校の先生、親戚ぐらいしか接点なかったものなぁ。
大人がどういう思想や哲学を持って生きているのかなんて、ぜんぜん分からなかった。
会場では、1分間ずつ大人と中学生が出された質問=テーマについて話をする。
「自分が好きな本は?」「世の中のために使いなさいと100万円もらったら?」「座右の銘は?」「10年後に何をしていたいか?」「夢は何ですか?」といった感じの質問だった。
目の前の子に、どれだけ自分のメッセージを届けられるか?あまり難しい言葉は使わずに、言いたいことを届ける。けっこう集中力が要される。頭フル回転だった。
並行して、共感的に聴くモードで居てみる。相手のリアリティに寄り添うということ。最近はNVC講座をたくさんやってて、その場も通して鍛えられているのでこれは結構出来ていたと思う。
「くれよんしんちゃんの映画を見てこころ動かされた」という男の子。どの辺が?と聴いていくと、「家族の絆やつながりを感じられた」からだという。
「警察官に憧れている」という男の子。「あの格好良さは、他の仕事では実現出来ない」と言う。
警察官は手段だよなぁ、と思いつつも、その子のリアリティに寄り添う。
双方で2分間しか話をしていないのに、その子達に親近感が沸いてくるから不思議だ。勝手に応援したくなる。「生きるって楽しいぜぃ」みたいなことを言いたくなる(言ってないけど)。
ああ、もっと話したいなというぐらいが丁度良いのだろうね。
多分、1分以上しゃべる時間があると、大人が余計なアドヴァイスをしたり、講釈を垂れたり、ダメ出しが始まってしまうケースもあるのだと思う。
想像するに、「たった1分」というのが意外とポイントなのだ。それだと「聴いてもらえた」「話すことができた」という実感と共にいられる。
地域内外の大人達がこれだけ集まって、「何か貢献したい」という想いがあることを思うと嬉しい。
世代を越えて話を聴く、対話をする。そこから何か気付きやつながりが生まれていく。そこに共感の要素が入ると更に深くなるよな~、と思いつつ。
この企画が入口/きっかけとなって、地域の中で気軽に「あ、あの時の大人だ/子どもだ」みたいな感じで挨拶したり、ちょっと会話をしたり、そんな風にも発展していくと面白い。
そうやって下地が出来てきたら、もっと深く話し込む企画があっても良いよね。
普段接点の無い子たちとの交流ができて、素敵な時間でした。