半農半SB合宿の報告 その2 対話の中身

2013年10月5日の記事

報告その2です。
半農半SB合宿では、たくさん魅力的な対話があったのですが、以下、一部抜粋してエッセンスを皆さんにもシェアします。


パンを捏ねながらの対話。ちょっぴりお酒も入って饒舌に!?

★「面倒くさい」というマインドセットに注意!★
*仕事で疲れていたりすると「面倒くさい」とレンジでチンなんてことが多々ある。本来は「暮らし」って愉しいはずなのに。。。
*「暮らし」って生きることそのものと直結していて、手間ひまをかけるって豊かなことのはずなのに。。。
*「自分の快適さ」ってみんなそれぞれ違う。電子レンジで快適という人もいる。
*電子レンジやジャンクフード(ファストフード)、スナック菓子などなどで、本来持っている感性が鈍らされているかもね。
*「面倒くさい」と言ってしまい、安易な方法で済ませてしまうことは、工夫する機会と能力を失ってしまうことでもある。


パンを捏ねています。参加者のひとりは「捏ねる」ことに開眼。イキイキ輝いていました!

合宿中はもちろん電子レンジなし。
温めるのは、シンプルに蒸す。
美味しいパンを食べるために、手づくり酵母を活用して、夜な夜なパンを捏ねて、直火でじっくり焼いたりもしました。

★必要な食べ物を作る感覚で、必要な分を稼ぐ★
*お金に依存させられている社会。多くのことにお金が掛かり、その分を稼がなければいけない仕組みになっている。
*お金を全否定することも、ある意味ではお金に囚われている。
*収入が会社ひとつという状態は、すごく不健康に思える。そこが倒れたら終わるような。。。会社を辞めたので、その収入口一個という状態からは自立できた気がする。もちろん、不安もあるけど。
*お金を貯めなきゃという不安が強いと思う。必要な食べ物を作るような感覚で、必要な分だけ稼ぐというスタンスで良いのではないか。
*お金を使う先も意識したい。地域の商店で買物をしたり、支持したいようなお店で買物をしたり。

合宿最後の食事は、「蓬の里」という自然食レストランにて。
こういった良い仕事をしているお店を利用する、支持することも大切ですね。

★知恵と工夫で乗り切る=自炊力はアート力★
*どうせ買うなら安いモノを、と思ってしまっている自分がいる。
*納豆が3パック58円って言われると、ついつい買ってしまう。
*懐具合と自分が大切にしたい社会や価値観、その現実と理想のギャップがストレスになる。。。
*街中で良質の食にこだわろうと思うと、やっぱり高くつく。
*まっとうなものが「高い」のか、不自然なものが安過ぎるのか?化学肥料で膨らませた安い野菜。置いておくと腐る。本来の野菜は腐らない。腐る野菜をお腹に入れて病気になって医療費払う、そんな構図も見えてくる。
*懐具合と理想のギャップは「知恵と工夫で乗り切る」こともできる。例えば、納豆は自分で作ったら、その方が安上がりだし、美味しいよ。合宿中に作ってみよう!
*自炊力を訴えている人に魚柄仁之助さんがいる。本も面白いよ。
*ご飯茶碗1杯のお米の値段は30~40円ぐらい。自炊したら安上がり。コンビニでおにぎり買うより断然良い。
*食の世界に関しては、知らないうちに添加物まみれになっていたり、騙されているよねぇ。。。複合的に学ぶ必要がありますね。

というわけで(?)合宿中に納豆を仕込んでみました。これが、驚きの美味さ!
「これまで食べてた納豆って、なんだったんだろ」なんて感想まで飛び出すぐらい。
みんなワラを持ち帰り、帰宅後、「さっそく作ってみました。大成功でした!」という報告も入ってきています。

★ワクワクセンサーを高める★
*愉しさ、ワクワク感ってすごく大切だと思う。それがないと、取り組めない感じもする。
*「愉しい」にも質がある。頭での理解、身体もこころもトータルに愉しいということ。
*例えば、ゲーセンでワイワイしてて「たのしい」も有り得るわけで。あるいは、安い買物をしてたのしいもある。けれども、その裏で自然が破壊されていたり、弱い立場の人にしわ寄せが行っていたら、本当にはたのしくない。
*「内側からわき起こるたのしさ」と「外側から広告やメディア、イメージで刺激され引き出されるたのしさ」と分けて考える必要があるかな。
*騙されないためには、学ぶ、知ることも大切。その上で、ワクワクセンサーを高めていけると良い。自然の中に入ったり、瞑想したりというのはこの点でも有効。


赤村にある岩石山へトレッキング。自然を満喫。

合宿中は5日間連続で朝に身体を動かし、瞑想する時間を持ちました。
「無」を味わうひととき。ただただ静かに座る、呼吸を整える、自分の内側を感じる。すごく贅沢な時間でした。
そして、食は化学調味料を一切摂らず、野菜中心、贅沢な手づくり食を堪能。栗や柿などの秋の味覚もたのしみ、センサーを高めていきました。


朝の瞑想 この時間が贅沢です。

続く  >>