農半SB合宿 報告 暮らし、「今ここ」から、感想

2012年12月31日の記事

ちょっと間が開きましたが、半農半スロービジネス合宿 報告その3です。

「暮らし」
「そっかぁ、私に欠けてたのは「暮らし」だったんだ」そんな声が参加メンバーから聞こえてきました。暮らすことは、生きること。
ていねいに暮らす。それだけで良いんじゃないかな、そこに全てが含まれているんじゃないかな、そんなふうにも感じますね。
畑に働きかけて自然の恵みをいただき、美味しい食事を料理して、みんなで楽しく食べて、本を読んで学んだり、対話をして気づいたり、掃除をして整えたり。そんなひとつひとつに「生きる」ことの具体的な中身があるのではないかな。

合宿にて参加者と話しをするたびに、そんなことを感じます。
まだまだ日常の実践が追いつきませんが。。。

参加メンバーは日常の「暮らし」とはかなり違った非日常の暮らしをゆっくり庵にて経験することができます。
化学合成物質は使わず、ケータイも最小限、冷蔵庫なし&雑音なし=とにかく静か、食べるため&生きるために身体を動かす、調理やお風呂で火を扱う、などなど。
それがガマンを強いられるものではなく、なんと「心地よい」ということ。それを身体が心が分かっているということ。
なかなか素敵な時間なのです。

「『今ここ』から」
いろいろな経験をした参加メンバー。非日常での経験をどう日常に変化=シフトとして持ち込むか。
単に経験して「楽しかった~」ということではなく、「これからどう生きるか」というところに向き合うのが半農半SB合宿の面白いところ。
ワークシートを使いながら自分と対話し、他者と対話していきます。


(「ひとり語り」という手法で、4日間を振り返り中)

ノイズが除去された暮らしの中での経験は、その人それぞれの感受性を高めてくれます。これまで思っていなかったような「感覚」が自分の中に生まれてきます。
「いつも何となくTVを付けていたのだけれども、そういったことは必要ないんだ」「暮らす、食事や日々の営みを丁寧に行うことの大切さと心地よさに気が付 いた」「田舎暮らしってどういうものなのか興味があって参加したけれども、なるほど~、やりようによっては出来るなぁ、と思った」などなど、いろいろな気 付きが現れます。
気付きをしっかり自分の中で味わって、見える形に表現します。
それを他者と共有し、フィードバックをもらうことで自分の中で大切なことの「再認識」が起きるのです。

こういったプロセスをワークショップ形式で味わいながら、自分自身がこれから「成りたい変化」を明確にしていきます。
片付けをする
禁煙を続ける
マクロビの学びを深める
などなど。
具体的に取り組みクリアできそうな小さな目標を設定し、小さな成功体験をたくさん積み重ねていきます。

「感想」
あっと言う間の3泊4日。具体的な「目標」も設定して、日常に変化を持ち込むようにプログラムはデザインしました。後は、みんな、ひとりひとりがどう「在るか」です。
参加メンバーが書き残してくれた、感想を一部シェアします。

*「自然に寄り添う」「丁寧に暮らす」「食べることは生きること」等が概念だけでなく実感として自分の中に入ってきました。
指示文の中に感じていた違和感、矛盾の理由が分かりました。暮らしていない、自分を置きざり、忙しい=心をなくしている。
「半農半X」の暮らし振りを直に観れたことなどが印象的でした。

*手づくり感と映像などもあって、現代的な部分も上手く取り入れられた合宿で充実した時間でした。
具体的な農・自然体験・ワークショップ・食を通して自分の日常と比較し、見つめ直せる内容で濃く深かった。
自分のありようを今現在の姿のままに見ることができた。自分が本当に求めているものが何なのか良く分かった。
又、これからの目標が明確になった。習慣、身体のケア、食事、使う道具。農、スロービジネスへの未知へ一歩踏み出すこと。
人と自然、自分と自然が寄り添う感覚を味わえて幸せでした。
豊かさの本質を求めていきたいと強く感じた。

*「今後」の生き方についてのヒントをさがすために参加させていただきましたが、ゆっくり庵での日々の暮らし自体が本当に心地よく、この時間がずっ と続くと良いのに・・・、この時間=今後だと良いのに・・・と思ってしまうほど、幸せな時間でした。スタッフお二人の生き方、視点、人との接し方のひとつ ひとつに学ぶことが多く、自分もお二人のような呼吸で日々を歩いていきたいと思いました。プログラムも充実していて、深く学ばせていただきました。

スタッフも毎回学びが多い合宿。
参加してくださる方々との縁や出会いに感謝。
次回は3月に開催予定です。日程が確定したらお知らせしますね〜

akilag